第122話
「私は明日は特に予定はないんだけど明後日は菜摘に荷物を持って欲しいと頼まれているの」
「荷物?」
フィアメールたちのアイドル配信の事や星霜の旅団での事、王宮の事や菜摘に頼まれた配信用の荷物の事を話す。
「なるほど、麗奈は色々な人と関わりを持っているんだな」
魔族、王族、アルタニヤ王国最大クラン、考えてみると中々のメンツだなと自分でも思っていると、話を聞いていた颯斗が、
「カイトさんたちの配信を聞いただけでも凄い人気が出そうなのに他にも凄い人たちが牧野さんの会社から配信を始めるんですね。まだラキナの人たちの配信って無いので牧野さんの会社、凄く有名になりそうですね」
「そうね、まぁ怪しい人たちって訳でもないし、菜摘の会社は忙しくなるだろうけどチャンスだと思って頑張ってもらうしかないわね」
カイトとマリはSランク探索者でありSNSでも有名になっているので人気が出るだろう、それだけでもまきなつプロダクションは有名になるだろうが、さらに魔族、王族、大手クランとなるとどれほどになるのか全く分からない。
まぁ忙しくなるのは私のせいだし、ダンジョンを通る関係で車で行くことも出来ないので、荷物を運ぶぐらいは手伝ってあげなきゃいけないなと思う。
「そういえば、カイトさんたちって休みはいつ?」
颯斗が気になったのかカイトの休みの日を聞いてきた。
「ん?特にいつ休みとかは無いよ?ダンジョン探索で疲れた日の次の日だとか、どちらかが予定があった場合が休みかな」
「そうなんですか……あのカイトさん!土曜日か日曜日、一緒にダンジョンに行ってダンジョン探索の指導をお願いできないですか?」
颯斗はそう言うと期待するような眼差しを向けてカイトの回答を待った。
カイトは少し考えた後、
「ちょっと晶さんに聞いてみないと分からないけど、大丈夫だったら行ってもいいよ」
「ありがとうございます!それと学校でパーティ組んでる友達も一緒に行っても良いですか?」
「良いよ、パーティ組んでるなら一緒の方が連携の練習にもなるだろうし、明日晶さんに聞いてみるから分かったらメッセージ送るよ」
カイトの言葉を聞き颯斗が嬉しそうにしている。
SNSアプリや電話では交流していたが、今後は直接関わっていき仲良くなっていって欲しい。
「Sランク探索者が付き添ってくれるなら安心だな」
「頼んでおいてあれだけど、Sランク探索者に高校生の付き添いって贅沢ですね」
啓介が笑いながら言い、Sランクという言葉に颯斗が恐縮した様子で言った。
そんな様子を見てカイトが笑みを浮かべながら、
「身内なんだし気にしなくていいよ。何かあったら気軽に言ってくれていいよ」
というと颯斗は安心したような表情を浮かべた。




