第119話
荷物を部屋に置いて着替えてきた二人がリビングへと戻ってきた。
二人がソファに座ると恵が二人の前にコップを置き麦茶を注ぐ。
「カイトさんとマリさんは何日ぐらい泊まるんですか?」
颯斗が興味津々といった表情でカイトとマリに訊ねてきた。
「うーん、まだ決めてないけど配信に慣れるまでは滞在しようと思っているよ」
颯斗の質問にカイトが答える。
「えっ!配信するんですか!?」
理依奈がカイトの言葉に嬉しそうに反応した。
「近所に牧野っているでしょ?」
「よくお婆ちゃんが朝の挨拶をしている牧野さん?」
私の言葉に理依奈が恵が挨拶している人と答えた。
「そうその牧野ね、実は私の幼馴染で配信業務をしている会社の社長なのよ。カイトとマリがダンジョン配信に興味があったから教えてもらえるように頼んだのよ」
「それで近い場所にいた方が教えやすいからって事でここに泊まらせてもらう事になったんだ」
説明するとカイトが補足してくれた。
「なるほど、教えてもらうなら近くにいた方が便利ですもんね」
うんうんと頷きながら颯斗が納得する。
「カイトお兄さんとマリお姉ちゃんの配信楽しみだな~」
「配信チャンネル作ったら教えてくださいね」
「もちろん、作ったら教えるね」
「やったー!絶対見るね!」
マリの言葉に理依奈が嬉しそうに飛び跳ねながら言った。
そんな理依奈を見てマリが微笑みながら、
「ぜひ、見てくださいね」
と応えていた。
そんな話をしていると、
「あら、もうこんな時間ね、みんなが帰って来る前に夕食の準備して来るわね~」
恵が立ち上がりキッチンへ向かっていく。
「私も手伝うね、みんなは話してて良いからね」
私も後を追いキッチンへと向かった。
「夕食は何にするの?」
「今日は良いお魚が売ってたから焼き魚と、あとは肉じゃがにでもしましょうか」
私はエプロンをつけ手を洗って準備を整える。
リビングの方からは誰かが帰ってきたのかカイトとマリの挨拶の声が聞こえてきていた。
「じゃあ肉じゃがを作るから麗奈、野菜切ってくれる?」
「オッケー、任せて」
私は野菜を準備してまな板に置き包丁を手に持った。




