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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
みんなとまきなつプロダクション

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第116話

無表情で挨拶をしてきた海凪にフィアメールが、


「フィアはフィアメールって名前なのだ!よろしくなのだ!」


と挨拶を返し、それに続いて全員が挨拶をしていく。

全員が挨拶をしている間も海凪は無表情で挨拶をしている人を見つめているだけだった。

全員が挨拶し終えると天音が、


「海凪ちゃん!緊張しすぎだよ!」


と言うと、海凪が小さく頷いた。


「海凪はあまり感情を表に出せない子なのよ、ダンジョン配信者としては実力のあるドジで可愛いクール系って言われて人気は出ているのよね」


天音と海凪のやり取りを見ていると菜摘が海凪について説明してくれた。


「ドジで可愛いクール系って何なのだ?」


菜摘の説明に出てきた言葉が気になったのか、フィアメールが聞くと天音が楽しそうに説明を始めた。


「海凪ちゃんは見た通り小さくて可愛いの!」


海凪を見るとダンジョン探索をしているので成人にはなっているのだろうが小さくて幼い顔立ちをしている。


「そして、恥ずかしがり屋であまり喋らない!無表情って言われていてクール系に見られてる」


挨拶のあと一言も喋っていないし、無表情と言われているというか無表情だ。


「だけどダンジョン配信中に突起につまずいて転んだり、お茶を飲もうとして苦いポーションを飲んだりと戦闘以外の所がドジなんだよね」


なるほど、だからドジで可愛いクール系と言われているのかと納得して二人を見ると、説明し終えた天音を海凪がじっと見ていた。

その視線に気付いた天音が、


「あっ、海凪ちゃん恥ずかしかった?ごめんね、恥ずかしい話しちゃって。でも分からないんだよね、海凪ちゃんは無表情って言われてるけど、こんなに表情豊かなのになんでなんだろうね?」


天音がそんなことを言っているが、私から見たら海凪が天音をじっと見ているのは怒っているからなのかと思ったぐらい表情が分からなかった。


「なぜか天音には違いがわかるらしいわよ、海凪ちゃんも天音に懐いてるようだし」


菜摘にも海凪の表情は分からないらしい、


「海凪さんの表情が分かる天音さんは凄いですね」


マリの言葉に、


「えへへ、そうかな~」


と天音が頭をかきながら照れていると海凪が天音の服を引っ張りながら、


「行こう」


と言った。


「そうね、遅くなっても迷惑だし出発した方が良いんじゃない?」


「はーい」


海凪の言葉に菜摘も同意し、天音が返事をする。


「荷物を預かるのだ!二人の荷物はどれなのだ?」


「これとこれだよ~」


フィアメールが荷物を収納魔法に入れるため二人に聞くと天音が答え海凪が首を傾げた。


「わかったのだ!」


そう言うと収納魔法を発動して二人の荷物を入れた。


「フィアメールちゃんありがと~」


天音がお礼を言っている横で無表情ながら海凪が固まっていた。

荷物を聞かれた時から何故荷物を聞いてきたのか分かっていなかったのか首を傾げていたし、フィアメールが収納魔法を展開して荷物を入れた時には全体がビクッと反応していたので初めて見る収納魔法に驚いているのかもしれない。

そんな海凪の反応に気付いていないのか天音が海凪の手を握り、


「じゃあ出発するよ~」


「おー!」


と言って海凪の手を引く天音を先頭に会議室を後にした。

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