第115話
フィアメールたち四人がダンスを終えた後、瀬里奈と奈々花がダンスの練習を再開した。
そんな二人をフィアメールたちは真剣に見ており、海莉は休憩しながらも二人のダンスを見て声をかけていた。
「フィアたちのやったダンスとは違って難しそうなのだ」
「そうだね、さっきフィアメールさんたちの踊ったダンスは初歩的な動きを中心に構成したから今二人が練習してるのに比べると簡単だね」
「そうなのですか……」
フィアメールの言葉に海莉が説明をすると、それを聞いたマリが驚いていた。
「マリは今まで音楽を聞いたこともない、ダンスも踊ったことが無い、そんな状態で初めてのダンスだったんだし、スマホもあるし今まで音楽を聴いて来なかった分これからいろんな音楽を聞いてみるのも良いかもね」
私は驚いているマリに声をかける。
すると、マリが考えながら、
「そうですね。これからいろんな音楽を聞いてみます」
とやる気に満ちた顔になった。
マリが前向きな気持ちになったので良かったと思いながら、今まで住んでいたラキナとは違い地球と繋がった今なら色々な音楽を聴く事ができるし、他にも色々できる事があるので挑戦して欲しいと思った。
しばらくして瀬里奈と奈々花のダンス練習が一区切りつき休憩に入ると、レッスンルームの扉からノック音が聞こえた。
「はーい、どうぞー」
海莉が返事をすると、
「しつれいしまーす」
と言い、勢いよく扉から天音が入ってきて、
「準備が出来ました!」
と元気よく声をかけてきた。
「おつかれさま」
「天音さんおつかれさまです」
「おつかれさまー」
レッスンルームに入ってきた天音に対して海莉、奈々花、瀬里奈が挨拶をすると、テンションが上がっていた天音が挨拶をし忘れていた感じで、
「あっ、おつかれさまでーす」
と挨拶を返していた。
「天音さんテンション高いですけどどうしたんですか?」
瀬里奈が天音の様子に疑問を覚えたのか聞いてみると、
「実はフィアメールちゃんたちと一緒にアルタニヤ王国の王宮に行く事になったんだけど社長から仲の良い探索者も連れて行っていいよって言われたから海凪ちゃんを誘ったらオッケーしてもらえて一緒に行く事になったの」
「色々と聞きたいことはありますが海凪さんと一緒に行く事が出来て嬉しかったんですね」
ニコニコと天音が嬉しそうに言ってきた言葉に瀬里奈が呆れながらそう言った。
それから軽く、なぜ天音がフィアメールたちに付いていくのか、なぜ王宮に行くのか等の話をした。
「じゃあ社長たちが会議室で待ってるしもう行くね」
天音がそういうと、
「はーい、みなさんまたねー」
「みなさん、カイトさん、またねー」
「みんな、ダンスの練習してみてね~」
「またねなのだ~」
「またね~」
と挨拶を交わしてレッスンルームを後にした。
三階の会議室に移動し、中に入ると菜摘と晶ともう一人女性が立っていた。
「お待たせしました~」
そう言いながら天音が女性の横に移動して、
「海凪ちゃんです!」
と紹介し、海凪ちゃんと紹介された女性が、
「月島 海凪……よろしく」
と無表情に挨拶した。




