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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
みんなと日本

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103/270

第103話

窓の外はまだ明るくなりきっていない中、ベッドの上から降りて着替える。

キッチンに行くと、いつもと変わらずアクア、サラが準備を始めていたので一緒に食事を作りみんなを起こして朝食を食べた。

各々が外出の準備をし終わりリビングに集まる。


「忘れ物は無い?ちゃんと全部私に預けた?」


日本人組は収納魔法が使えない為、菜摘の会社まで私が収納魔法で持っていくことにした。

みんなが頷いたのを確認して玄関に移動する。

ケイたちの「いってらっしゃい」の挨拶で見送られ玄関を出た。

ダンジョンへ向かって歩いていると、


「はぁ~、元気な可愛い子と綺麗なメイドさんのお見送り……最高だなぁ~」


ニヤニヤしながら天音が変な事を言っている。

それに続いて渉と晶も、


「そうですね、日本でメイドってメイド喫茶でしか見ないですからね」


「エルフも最近まで見たこと無かったからな」


三人の話を聞いて私は、そういえばそうか、と異世界に来てから当たり前になっていたメイドや亜人も日本では珍しいんだなと再確認した。


「フィアの家にもメイドはいっぱいいるのだ!」


フィアメールの言葉に私は、王城なんだからいっぱいいるわよね、と思いながら、


「天音ちゃんと渉くんは今後フィアのサポートの為にラティオンの王宮に行く事になるだろうしメイドと接する機会が増えるんじゃないかしら」


それを聞いた天音が興奮気味に、


「本物の王宮に入れる!」


と言った。

それを聞いた渉が、


「王宮ですか……王族とか偉い人が沢山いそうで怖いですね……」


今から直ぐに行くわけではないのに緊張し始めていたので、


「アルタニヤ王国の王族は優しいわよ?それに王族って言うならフィアも王族だし、普通に会話出来てるんだから大丈夫よ」


私の言葉にフィアメールがドヤ顔で胸を張っている。

それを見た渉が、


「なんていうか、フィアメールさんは王族っぽくないので大丈夫でした」


と言い、その言葉を聞いたフィアメールは、


「フィアは王族なのだ~」


とガーンとした顔で言った。

そんな会話をしているとダンジョンに到着した。

ダンジョンを抜け兼六園の探索者ギルドを出た私たちはフィアメールの希望によりバスに乗ることにした。

タクシーでも良かったのだが、昨日パソコンで東京までの移動方法や時間確認、魔導列車の予約などをしていたのだが、その時にフィアメールがバスの事が気になっていたのでバスで移動することにした。

バスが到着して入り口が開くとフィアメールが整理券を取り、後ろの席へ向かって行った。

順番に整理券を取りフィアメールの近くに座っていく。


「パソコンで見た通りに整理券を取ったのだ!」


ちゃんと整理券を取れた事を報告してきて嬉しそうにしている。

バスが金沢駅へ向かって出発する。

周りの邪魔にならないようにおしゃべりをしていると、


「次は終点、金沢駅、金沢駅でございます」


というアナウンスが流れた。


「ボタンを押すのだ!」


フィアメールが押したかった降車ボタンを押すとボタンが点灯し、それを満足気に見ていた。

終点なのでボタンは押さなくて良いのだが楽しそうにしているので良いだろう。

バスが停まり探索者カードで支払いをしてバスから降りる。

みんながバスから降りたので金沢駅の入り口へと向かった。

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