第100話
どのような用事で来られたかというクラリーヌからの質問に、
「ちょっと頼みたい事があって来たのよ」
「頼みたい事ですか?」
私の言葉に手を頬にあて小首を傾げながら聞いてくるクラリーヌに頷きながら、
「実はラティオンでフィアメールの泊まれるところを探しているのよ、フィアメールは魔国の王女だし安全を考えると王宮内が一番だと思ってね」
「フィアちゃんが泊まりたいの?全然大丈夫ですけど、泊まって何かするんですか?」
「ちょっと地球のインターネットを使って魔族のイメージを良くしようとしてるのよ」
そこからはフィアメールが配信をする事や、その勉強をする為にラティオンに住むのが便利な事、聖女神信仰教会が地球でも暗躍している事などを話していった。
「なるほどね~、フィアちゃんがそんなに頑張ろうとしてるなら私から言って泊まれるように準備させますね」
「ありがとう、よろしくね」
将来的にはフィアメールの配信が上手くいき、ラティオンに家を建てて魔国から配下を呼んで住むというのもありだと思うが、最初の方はどうなるか分からないので泊まれる所を準備できてよかった。
「いつ頃から泊まります?」
「フィアたちに聞いて後で連絡するわね」
そう言いながらスマホか携帯電話を持っているか聞いてみるとスマホを持っているとの事なのでSNSアプリのグループ『カザハナ家』の参加と連絡先の交換をした。
「フィアたちは今、私の家に泊まってるから帰ったら聞いてみるわね、泊まる日が決まったら連絡するわ」
もうそろそろ日も暮れてきたのでソファから立ち上がる。
「旦那が隠居してからは暇になっているので、お母様、また遊びに来て下さいね」
と言ってきたので少し考えて、
「もちろん、今度来る時はもっと早い時間に来るわね。あと、暇してるならフィアたちと配信の事を教わったら良いんじゃない?趣味とかを配信してる人もいるし皇太后の配信とか人気出そうだし」
そう答えるとクラリーヌは驚いた表情をした後、
「なるほど、どんな風にやるのかを聞かないと分からないですが、暇ができた今だからこそ新しい事をするのもありかもしれませんね」
「一応その話も家に帰ったらしておくわね」
クラリーヌが真剣に考え始めたので菜摘たちに伝える事にする。
フィアメールたちと一緒に出来るようになればクラリーヌとフィアメールの王族コラボも出来て良いかもしれない。
「じゃあ帰るわね、後で連絡するわね」
「はい、また来てくださいね」
挨拶を交わし部屋の扉に向かう。
メイドが扉を開き廊下に出ると出口まで案内してくれた。
そのまま王宮を出て街の中を歩き門へ向かう。
暗くなってきたが王都だけあり周りは明るくなっており人通りも多く賑わっていた。
門に着き探索者カードを見せて外に出る。
来た時と同じあたりまで行き箒に乗り飛び立った。
夜の暗闇の中、静かな空をゆっくりと飛んでいく。
久しぶりに会ったリアもクラリーヌも元気にしていた事を嬉しく思い、途中で通る町の明かりを見ながらフォノンの家に向かった。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
短い文章ずつですが毎日一話投稿で100話まで来る事ができました。
今後も投稿を頑張っていきたいと思いますので、
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