幼き記憶 ゴールドヒルの秘密
フランがまだ幼かった頃
1度だけこの森に足を踏み入れたことがある。
フランの父はトレジャーハンターだった。
彼はフランを連れて、この迷いの森に来たことがある。
しかし、はぐれてしまい1人泣いていると
彼の前に背の高い男性とフランより少しお姉さんのような少女が現れた。
突然の人間?の出現に小さいフランは泣き出してしまったが、少女が『大丈夫よ?お父様は怖くないし、必ず貴方も帰してあげるからね。』と頭を撫でてくれた。
それがまだ幼いユニチカだったと話すフラン。
優しげに微笑むその顔に安心した。
しばらく、森を探検し
父親が心配してるとフランが話すと
ユニチカの父が森の外まで連れていってくれたと言う。
『森を抜けたら町に出れるわよ。でも、私達に会ったことは忘れてもらうわね。』
ユニチカがある鉢植えを左手に持ち、フランの額に右手を置くと何やら呪文和唱えた。
そこまでで気を失い。
気付けば自身の父に起こされるまで、森の外の大木にもたれ眠っていたらしい。
そして、彼はここまでどうやって辿り着いたか記憶がなくなっていたのである。
『そうか。あの時助けた子供がお主だったか。まさか、私がゴールドヒルの力を用いて記憶を消していたことまで思い出すとは。』
ユニチカは首を降る。
『あの鉢植えに咲いていたのがゴールドヒルだったんですね?鉢植えに入れておかないと力を発揮しないから。』
フランの問いかけに頷くユニチカ。
『そうじゃ。あの花は引っこ抜いても鉢植えに入れておけば良いが、なにもしないとやがて枯れてしまう。ジュリアスの父は鉢植えに入れずに持ち帰ってしまった。だから全て枯れたんじゃ。』項垂れるユニチカを悲しげにジュリアスが見つめていた。
『これも予測ですが、もしかして貴方も力が弱くなっているのでは?その為に金脈を子息や行方不明者たちにゴールドヒルの元になる何かを探させている?』
フランの予測にユニチカも驚き感心している様子。
『お主は察しが良いな。私の力はゴールドヒルの力を持たないと弱まる。早く金脈から《偉大なる一粒》を探してゴールドヒルを再び咲かせねばならない。』
ジュリアスは悲しげに絶望し、フランは考え込んだ。




