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ジュリアスの懇願 ユニチカからの提案
ユニチカがふと手をかざす。暖炉の間の入り口が開く。
『フランと言ったな?聞き耳を立てていたのは知っていたぞ?』
いきなり開いたドアに隠れる間もなく二人の前に姿を晒すことになったフラン。
『ジュリアス。教えてほしいんだ。君の子息といなくなった旅人達は無事なのか?』
彼女はフランが姿を現してから押し黙っている。
代わりにユニチカが口を開く。
『安心せい。皆は無事だよ?ただ少しばかり働いてもらっている。』
働かせてる?何のために?
フランが首を捻っていると、ジュリアスがすがり付くように彼の元に来た。
『お願い!今聞いたことは黙っていて?仕方なかったのよ!フリードリヒ家と子供達を守るには。仕方なかったの。』
そう言うと、ジュリアスは崩れるように泣き出してしまった。
私は困ってしまった。
5年間忠実に約束を守り、この洋館の事は一切他人に話さなかった。
しかし、今回は[妖精]と言う得体がわからない人物?が関わってしまっているし、主の死の真相まで聞いてしまった。
悩んでいるフランにユニチカが話しかける。
『ジュリアスからおぬしの話は聞いておる。珍しく約束を守り通している人間がいると。まさか会えるとは思わなんだ。』
そう言うと、スーッと滑るようにフランの近くに来る。
フランが身構えてると妖精は[ある提案]を持ちかけてきた。




