ゴールドヒル フリードリヒ家の安泰
コロナ陽性のため長らく休んでしまい申し訳ありません。
ユニチカがふと、物思いに耽るような顔になる。
『あれはもうかれこれ数十年前だな。お主の夫であるジョーゼフが、私の住み処かである金脈に辿り着いたのは。』
『はい。そうでしたね?夫は貴方の住み処から、金と[あるもの]を一緒に持ち帰ってきました。そのお陰でフリードリヒ家は安泰を。』
ユニチカがジュリアスの肩に優しく手を置く。
『そうであったな。先代の私の父がジョーゼフと友好関係を結び、金を何点か渡したと。ただ』
ユニチカは軽くため息を付く
『まさか父の忠告を破り、あのゴールドヒルまで持ち帰ってしまうとは思わなかった。ジョーゼフはわざとそんなことをするはずがないと、私も父に助言したが取り合ってくれず。ジュリアス、すまなかった。』
ジュリアスは首を降る
『いいえ。ユニチカ様には色々と助けていただきました。ゴールドヒルには富を司る力があると聞いてしまえば、ジョーゼフでなくても持ち帰りたくなります。彼曰く[あんなにあるなら一輪ぐらい]と考えるでしょう。』
ジュリアスは涙を拭う。
『でも、それが間違いだった。あの日、ユニチカ様が現れ、ゴールドヒルは一輪でも摘み取られると枯れていってしまう習性があると聞かされるまで、私達家族は豊かになにも知らず、のんびりと過ごしていましたから。』
『父がフリードリヒ家を滅ぼす前に、私がジョーゼフの命を捧げれば許すだろうと助言をした時は驚いた。まさかあっさりと条件を飲むとは。』
『あの時子供二人は幼かったし、私も若すぎました。フリードリヒ家を守るには、仕方ない選択でした。』ジュリアスが静かに涙を流す。
つまり
ジョーゼフは金脈の王?であるユニチカの父親と友好は築いたが、持ち帰ってはいけない[ゴールドヒル]と言う花?を持ち帰ってしまい怒りを買い、その為、まだ若かったジュリアスはやむ無く、ジョーゼフの命でフリードリヒ家が滅ぼされるのを防いだ。
しかし、まだ謎が残っている。
子息と他の旅人の行方不明。
フランはますます知りたくなったのである。




