表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼の友人は彼女の敵  作者: 石月 ひさか
疑心暗鬼
71/90

1

最近、公一の様子がおかしい。


ダイニングテーブルでパソコンのキーボードを打っている公一の背中を見ながら、深雪は密かにそう思っていた。


理由は2つある。


1つは妙に休日出勤が増えた事だ。


最近は仕事が忙しいと言い、土曜日は必ず仕事に行く。


初めはせっかくの休みなのに大変だなと同情していたのだが、それが毎週続くと不満に思えてきた。


大体、何故決まって土曜日なのか。


仕事にしては出て行くのが遅いし、帰りも早い。


21時に家を出て、朝方に帰ってくるなんて、一体どんな取引先なのか。


2つ目は深雪に対しての行動だ。


仕事から帰る度にお土産とやらで、ケーキや花束、先日は記念日でもなんでもないのに、指輪をくれた。


理由を問うと、取引先の店に深雪に似合いそうなものがあったからだと、よくわからない事を言っていた。


後で値段を調べた所、有名ブランドのもので、日本の銀座店限定のモデルだった。


値段は80万円。


いくら金には余裕があるとはいえ、似合いそうだからと、ぽんと買える金額でもない。


そしてここ何週間も、行為をしていない。


以前は少なくても週に2日はしていたのに。


必要以上にスキンシップを取る事もなく、ただ淡々と一緒に生活をしているだけになっている。


深雪は軽く眉を寄せ、手元にある雑誌に視線を戻す。


そこに書かれていたのは『彼氏・旦那の浮気チェックリスト』だ。


何項目かあり、当てはまるものにチェックをいれていく。数が多いほど浮気の可能性が高いらしい。


記事にはこうも書かれている。


男が浮気をすると、夜の生活が激変する。その反面、妙に優しくなると。


「……90%」


今の公一は、記事を鵜呑みにすれば真っ黒だ。


だが核心的な証拠がない。


そんな事を考えているとは知らずに、公一は真面目な顔でキーボードを打ち続け、溜め息を吐いて伸びをした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ