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彼の友人は彼女の敵  作者: 石月 ひさか
疑心暗鬼
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4

その頃深雪は、目が覚め、ぼんやりと辺りを見回していた。


寝室のカーテンは開いており、室内には光が射し込んでいる。


頭は妙にスッキリしていた。


「あら……?今何時かしら」


手を伸ばして目覚まし時計を見る。


ディスプレイには11時18分と表示されており、それを見て溜め息を吐く。


「寝坊しちゃったのね」


ベッドからおり、服を着てリビングへ向かう。


案の定公一はもう出掛けており、 キッチンには朝食の皿とコーヒーカップが置かれていた。


「んー。いい天気。あ、他の部屋でも掃除しようかな」


せっかくなので自分の部屋だけではなく、客間にしている4001号室も掃除しよう。


目覚めのコーヒーを煎れてスマホを見ると、メッセージが2件きていた。


1件は公一からで、今日は少し遅くなると書かれている。


もう1件は優からだった。


彼女から連絡があるなんて珍しいなと思いながら内容を読む。


どうやら先日の旅行の話を柊にした所、深雪の連絡先を教えて欲しいと頼まれたらしい。


「柊さん……?あぁ、あの時の」


名前を聞いて思い出した。


確か以前、痴漢にあった際とチンピラに絡まれた時に助けてくれた人だ。


深雪のことを妹に似ていると言っており、辞める時も心配してくれていた。


「私の事をまだ気にかけてくれていたのね」


優との話で思い出しただけかもしれないが、連絡を取りたいと言ってくれたのは嬉しい。


どうしようかなと思ったが、柊に下心がないのはわかっている。


その為、私は構いませんと返答した。

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