表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼の友人は彼女の敵  作者: 石月 ひさか
落ち着かない
40/90

3

数週間後。


「はい。もう大丈夫でしょう。完治するまでは痒みがあると思いますが、傷口を掻かないように注意してくださいね」


やっと傷が治り、久しぶりに包帯を外すことができた。


松葉杖を返却し、自分の足だけで廊下を歩く。


「あー!スッキリしたわ。今日からお風呂にも入れる!」


ここ何週間もずっとシャワーだけで済ませており、久しぶりに湯船に浸かれるのが嬉しい。


「髪の毛も切ってさっぱりしたい。そうだ。エステにも行ってこよう」


怪我をしている間は出歩けなかった為、せっかく染めた色も落ちてしまっているし、爪も伸び放題だ。


しかも湯に浸かっていない為、老廃物も溜まっているような気がする。


久々に自由の身になった様に心が軽い。


病院で会計を済ませると、さっそく美容室とエステをはしごする事にした。


「よし。こんなものかな」


帰りにスーパーへ寄り、買い物も済ませた。


今日の献立はビーフストロガノフだ。


正直、牛肉を使ったシチューと何が違うのかはよくわからないが、公一の好物の1つだ。


「バターライスもできたし、あとは帰りを待つだけね」


いつもと同じなら、もうそろそろ帰ってくる筈だ。


今か今かと待ちわびていると、チャイムが鳴り、ドアに駆け寄る。


「お帰りなさい!」


勢い良くドアを開けると、公一は驚いた様に目を丸くした。


「ただいま。足はもう大丈夫なのか?」


「大丈夫よ。今日病院に行って、包帯も取ってもらったし。後は傷口が完全に塞がるのを待つだけよ」


「そうか。良かった。実は今日、客がいるんだけど」


「誰?」


公一の後ろから、新道が顔を出す。


「よっ。久しぶり」


「新道……。どうしたの?」


新道が来るのは問題ないが、突然どうしたのかと疑問を抱く。


確か妻は妊娠中で、毎日残業も断って即帰宅していると聞いている。


「嫁さんがもうすぐ臨月で、実家で出産する事になったんだ。飯がないから食いにきた」


「そうなの。でもちょうど良かったわ。今日は久しぶりに私が作ったのよ」


公一の鞄と上着を受け取り、リビングへ向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ