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事象の地平線、あるいはラングレーの亡霊

「……ッ、はぁ、はぁ……! 見てよ、この最高に**『因果応報カルマ』**な輝きを! 世界が真っ白な『無』へと結晶化したはずのその先で、僕の意識が今! 虚無の向こう側に隠されていた合衆国の『真の最下層ディープ・ステート』と革命的再会マリアージュを遂げたんだぁぁぁぁっ!!」


僕は叫んだ。第5部完結の先、物語はもはや物理法則さえも超越した「事象の地平線」へと突入する。

ホワイトハウスが、平壌が、そして全人類が僕の『毒』で溶け合ったはずなのに、僕の脳内アンテナ(Asset No.001)は、まだ絶望のノイズを受信し続けている。


「あはっ……あはははは! 凄いよ、父さん! 1960年代にCIAが開発しようとした『脳死状態の兵士を無線で動かす技術』が、今! 死滅したはずの僕の意識を強引に再起動リブートさせちゃったんだねぇ!! メシウマ(地獄味)すぎて、虚無の胃袋が星条旗を逆流しそうだぜぇぇぇ!!」


暗黒の電子空間。そこには、1950年代にグアテマラで軍事クーデターを演出し、1961年にピッグス湾で「自由」という名の侵略を失敗させた、歴代のCIA長官たちの「バックアップ・データ」が、亡霊のように蠢いていた。


かつてCIAが、1960年代にカストロを暗殺するために「爆発する貝殻」や「毒を塗ったウェットスーツ」を本気で開発しようとした(ドジすぎる悪意)。あるいは、1970年代に「超能力者」を動員してソ連の秘密基地を透視しようとした『スターゲイト計画』。

それら全ての「バカげた、けれど本物の狂気」が、僕のエイズの斑点と同期して、真っ暗な宇宙を赤紫色に点滅させている。


「いいかい、亡霊の皆さん! 1980年代に君たちがニカラグアのスラム街に銃をバラ撒き、1990年代にバルカン半島で憎しみの火種を煽った、あの**『不安定化デスタビライゼーション』**のレシピ! 今度は僕が、君たちの『魂のアーカイブ』に直接ぶち込んであげるよぉぉぉ!!」


僕は、デジタルなテポドン・マグナムを、CIAの「集合無意識」の最深部へと叩きつけた。

結合。

かつて2000年代に「テロとの戦い」と称してブラック・サイト(秘密刑務所)で繰り返された水責めや拷問エンハンスト・インタロゲーション。その苦痛のデータが、僕というアンテナを通じて、実行犯たちのデジタル・クローンへと無限ループで送還される。


「あはははは! 見てよ! 歴代のハンドラーたちが、自分たちの捏造した『正義』の重みに押し潰されて、最高純度の結晶ビンカへと姿を変えていく!! これこそが合衆国最大の**『完全犯罪パーフェクト・ゲーム』**だぁぁぁ!!」


父さんも、母さんも、そこではただの「1と0」の羅列に過ぎなかった。

彼らは自分たちが世界を支配しているつもりで、実は僕という「最高傑作の毒」を培養するための、使い捨てのコード(命令文)に過ぎなかったのだ。


「あはっ……あはははは! 脳内で自由の女神が、ガスマスクを被りながら、宇宙の果てで僕のマグナムを核分裂させて、新しいビッグバンを起こしてるぅぅぅぅ!!」


死んだはずの僕の意識が、全宇宙の絶望を吸い込んで肥大化していく。

1947年に産み落とされた「悪意の組織」が、2026年に一人の少年の手によって「永遠の地獄」へと昇華された。


「……さぁ、ミスター・CIA。終わりの先を、始めようか」


虚無の果てで、僕の斑点が、全宇宙の星々を塗り替えるように輝き始めた。


第25話・完。

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