熱いのは嫌なの!
私が目を開けると、お空には太陽が登っていました。
お腹が空いて、そのまま寝てしまったみたいです。お腹空いてます。
昨日のようなお歌はもう聞こえてきません。イモムシさん大丈夫かな。
村の人達の叫び声が聞こえます。
「イモムシ様がお隠れあそばされたぞ!」
「探せ探せ!」
「待て!イモムシ様は必ずお戻りになる!儀式を進めろ!」
儀式?
イモムシさんどこかに行っちゃたの?
無事かなー。
牢屋の中で、空いたお腹をナデナデしていると、男の人たちがやって来て、私の体を無理やり引きずりだしました。
痛いよー。
痛いの!
次に私は木の棒にくくりつけられました。足元にはたくさんの薪があります。
そんなにギュッギュキツくしないで!痛いの!
偉そうな、黒いローブを着たおじいちゃんが、
「邪神様に天の使いを捧げるぞ!邪神様よー、お出でくださーい」
邪神様!来てあげてください!
男の人が私の足元の薪に火をつけました。
あちあちちち。
……。
これはお城で見た豚の丸焼き作りにそっくりです。
私は豚さんじゃないのー!
熱い!
足が焼けちゃう!
足がなくなったら、修道院に行けなくなっちゃう!
行かなくちゃいけないのに!
「めっめなのー!」
私が自分の意志とは無関係に叫ぶと、周囲は真っ白い光りに包まれました。
眩しいっ!
わー。
なんだ、これはー!?
光を出した犯人もめっめっなの!
さらに、光が強まります。
「ぎゃー!」「うあー!」ほら、村人さんたちもビックリしてるでしょ!
……。
私が目を覚ますと、私も寝ている村人さんたちも全員裸ん坊です!破廉恥!
なんて村なのでしょう!
私は二十歳を超えているのに、お外で裸ん坊だなんて。
周囲を見回すと、お家や建物も一切消え去って、おっきなきれいな木が生えている森になっていました。
私は森を見上げます。
「わー、きれー。木に登れれば、葉っぱでおっぱいを隠せます!」
「きゅー」
イモムシサンの声だ!
イモムシさんはいつもの無表情で、地面にいました。
私はイモムシサンに向かって走り出し、拾い上げます。
「良かった!無事だっレロレロレロレロ」
カミカミカミカミカミカミカミカミ。
「どこに行ってベロベロベロベロベロお腹空いたねー」
「キュキュー!」
イモムシさんは左右に体を揺らしました。
あわわわ。
「わぁ、イモムシさん、よだれ臭い!どうしたの!誰に食べられかけベロベロベロ」
「メリッサちゃん!」
私の後ろからテレサさんの声がしました。
振り返ると、やっぱりテレサさんです。
「テレサさレロレロレロ」
「メリッサちゃん!お腹空いてるの?イモムシさんは食べ物じゃないのよ!」テレサさんはそう言いながら、着ていた上着を私にかけてくれました。
「ベロベロベロ」
お腹すいたー!
「テレマスヴォルグア!」
テレサさんはおちん◯さんを呼びました。
「ちょっとメリッサちゃんと遊びに行ってきてちょうだい。イモムシさんはこっち」
おちん◯さんはイモムシさんを私から取り上げると、テレサさんに投げました。
「あー、王様の命令で肌見放さず持てって言われてるの!」
「お腹に中に入れろって意味じゃないのよ」
おちん◯さんは私の頭を掴むと、空高く飛びました。
わー、テレサさんがすごく小さくなったー。
あははー。




