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メリッサちゃんは王様のかわいい召使  作者: 桜雨実世


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修道院へ出発です

 私とイモムシさんは馬車に乗って、修道院へとドナドナの最中です。

 馬車の外は草とか木とか旅人とか商人さんとか色々なものがあったり、人がいたり見ていて飽きません。


 数日間、馬車に乗っていたら、さすがに飽きてきました。

 よほど田舎の修道院に送られるみたいです。


 つまんないなーと思いながら、山道を進んでいると魔物の群れです!


 お猿さんみたいな形をした魔物で、十匹くらいの群れです。


 大した事ないと思うかも知れませんが、やっぱり魔物なので強いです。

 馬車には護衛もいないので、馬車は一溜まりもなかったのですが、私は馬車から転げ落ちて、なんとか走って逃げ出します。


「バッチいい!あっちいけ、めっめなの!」

 私は走りながら、子供の頃に教わった魔法を後ろに向かって適当に放ちます。


 ちゅどーんとかドドーンとか聞こえてきますが、お猿さん魔物から逃げることができたらどうでもいいです。


「イモムシさん!私を守れるように、私が絶対守ってあげるからね!」


 イモムシさんは王様が私を守るために、くれた大事な妖精さんです。イモムシさんに何かあったら、私を守ることができなくなるので、ちゃんと守ってあげなくちゃちゃちゃちゃ。


 闇雲に走っていたら、つまずいて、坂から落ちて、転がった。

 痛い。


 この坂長い!崖!?


 魔法の力で怪我することなく、転がり終わることができましたが、谷底に着いたみたいです。


「イモムシさん大丈夫?」

「きゅう」

 イモムシさんはとても元気そうです。良かった。


 こんな谷底なのに、人の声が聞こえます。


 声の方を見ると、男の人たちが数人歩いています。


「子どもだ!こんな谷底に……」

「どうしてここにいるんだ」


 男の人達は驚いた声を上げます。


 私は理由がわかりませんが、とにかく、

「魔物に上で襲われて……」


「そうか」

「おい、生かすのか?里が知れたら……」

「だが、相手は子どもだぞ!里の一員として育てれば……」


 男の人たちはコソコソと話をしています。


 一人は私を見張るように見つつ、ナイフを構えています。もう片方の手には皮が取られた動物さんを持っています。


 やめてください。

 私の皮はすぐに破けるので、私を皮にしてもいいことないですよ!


 リーダーっぽい男の人が、

「シャーマン様にお伺いを立てよう」


 こうして、私とイモムシさんは里という場所へと向かったのでした。


 たどり着いた里と呼ばれる場所は、ちっちゃい村みたいな場所ですが、皆、服装がとても古風で、質素です。


 私はイモムシさんとともに、シャーマンと呼ばれる人の前に出されました。


 シャーマンさんは私とイモムシさんを見た瞬間、

「このイモムシ様はとても力の強い闇のご眷属様だぞ!とうとう予言が実現したのだ!そして、そこの娘からはとても強い天の力を感じるぞ!牢獄へと入れろ!明日の朝に処刑する!」


 え、えぇ!?

 強い天の力なんてないです。本当なんです。


 私はイモムシさんを無理やり取り上げられてしまいました。

 そして、私は牢屋へと閉じ込められました。


 何時間経ってもお水もないし、ご飯もないです。


 お水は魔法で出せるからなんとか大丈夫ですが、お腹空いたよー。


 牢屋の外から人々の歌声が聞こえてきます。

「世界をー破壊しー、カオスへーお導きくださーい」


 イモムシさんにお願いしてるのかな。


「全てをー無に帰しー、闇へとーお戻しーくださいー」


 私もそれを歌うから、ご飯をーくださいー。


 お腹ー空いたー。

 お腹がーグーグー鳴いてますー。

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