↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
40/123

第十三話「敵対者」.1



 気の抜けた声を発したのは、クロビアン人――地球のワニに似た姿を持つヒト型種だ。

 帝国側に近い星域出身の種族で、高い戦闘能力と同時に、攻撃的な文化を持つ。

 スペースパイレーツの元締めとされる帝国側にも多い、無法種族。


「そこのアーマーガンナー、お前かい。最近街で有名な教会で暴れたっていう奴は。コアを盗んだり、この遺跡まで来たり、俺たちになんか恨みでもあんのか?」

『クロビアン人の、スペースパイレーツだね』

「いや喋ろよ。でも答えてやる。その通りさ。クロビアン人に会うのは初めてか?」

『二度目』

「どうやらそいつはあまり紳士的じゃなかったらしいな。安心してくれよ。俺は紳士的だ。クロビアン人には珍しいって? そこは俺の魅力だよ」


 ぺらぺらとよく喋る。このガーディアンを消滅させたり、遺跡のアクシャハラ・リアクターを回収したりとやることがある。アナトにはそのまま隠れているように伝えると、ゆっくりとクロビアン人に近づく。


『こいつ、誰』

【確認しました。スペースパイレーツ、ヴァーグス方面軍分隊長ガッソー。懸賞金額連邦通商金で六千八百万クォーブ。大物でしたね】

『顔認証は?』

【完了しました。懸賞金額理由は、多数の軍事施設の襲撃、および民間船の略奪。帝

国への軍事作戦協力。連邦基本法に基づき、その罪状は三百十六件に及びます】


 地球人種であるボクには、クロビアン人の顔の見分け方はよくわからない。ただ、あいつではないこと何となくわかっていた。

 賞金額は何とも高額だけれど、そんなの関係ない。


『ガッソーって言うんだ』

「おう。俺もちったぁ有名になってきたか? で、なんでここにハンターナイトが来てんだ? スペースパイレーツと戦うのがお仕事とかいうわけじゃねーよな?」

『スペースパイレーツ狩りは半分趣味だよ。お前たちと戦えるのなら、無報酬でもいい』

「おっとこれはとんだクレイジー野郎だったか。俺たちは悪いことはここじゃしてねーぞ? 放逐された遺跡だ。ヴァーグス政府だって禁止しちゃいない」

『けれど、ここはクワハウ人の遺跡だ。クワハウのものだ』

「まさかクワハウ人? ははっ、なら不思議技術のアーマーガンナーであることも、頷けるわけだ!」


 クロビアン人ガッソーは腕を大きく上げた。直後、遺跡の入り口側から一斉射撃が飛んでくる。

 とっさに構えた光学防壁がダメージを防ぐ。

 紳士だなんだと言っていたくせに、容赦ない先制攻撃。なら、ボクも容赦しない。


『アクハト、照射用意!』

【出力上昇、弾速最速。敵ステルス看破完了! ロックオンマーカー表示!】


 ホチャーのアシストが瞬時に攻撃目標を教えてくれる。視界に紫の光が集まっていく。


『あのクロビアン人には当てない』

【了解。捕獲準備】

『それ以外、消し飛べ』


 拡散していくアクハトの光が、ガッソーを素通りする。暗闇の中にいる者たちを撃ち抜き、鱗の間から覗くにやけ顔を曇らせる。


「おい、その光……」

『お前たちが奪った光だ。返してもらう』


 右腕を変形し、内部武装を展開した。

少しでも気に入っていただけたら幸いです。




評価、感想、ブックマーク、どんなものでも大歓迎ですので、お気軽にどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。