特別観戦室にて2
52話目
お詫びとお知らせです。
まず投稿するのがこんなに遅くなってしまい大変申し訳ありません。
リアルが以前よりも忙しくなってしまいこんなにかかってしまいました。
そして先程も言ったようにリアルが忙しくなったせいで投稿ペース、文字の量が以前よりも少なくなってしまうかもしれません…ですがどんなに時間がかかろうが絶対に完結だけはさせるつもりでいるので皆様応援してくれると嬉しいです!
「うそ…あの娘本当にLv1?」
「まさか…これ程とは」
先ほどまでの試合を見ていた白騎士とレスリックは驚きを隠せなかった
「うーむ…アルフレッド、グラトニー、これは私も流石に予想外だったぞ?」
それどころか事前に話を聞いていたザール王まで少し引いていた。
だがその張本人である2人は今この部屋には居ない。
「あのぉー…お二人はどちらへ?試合が終わった直後に消えましたけど…文字通りしゅんって」
レスリックがこの場には居ない2人を探していると黒騎士が闘技場を指さした。
「お二人ならあそこに居ますよ」
するとそこには自分の弟子の元に駆けつける2人の師の姿があった。
その後すぐに2人は倒れている弟子を抱えまたどこかへ消えていった。
「全く…あの二人も過保護じゃな、別に死ぬ訳では無いのに」
そう言ってマロンはやれやれと言う風に顔に手を当て首を振った。
それを聞いた途端ザール王はふふと笑いながら
「お主だって人の事は言えぬだろうマロン?」
と、言った。
「うっ…ひ、否定はしない」
「はっは!そうか!…それよりもどうだったかな我が国の勇者達は?」
「あぁ、正直言って予想以上だこれなら予定よりも早く魔王討伐が出来るかもしれん…むしろこちらの勇者達が足を引っ張らなければいいのだが」
「そんなに酷いのかそっちの勇者は…」
レスリックの言葉に深刻な表情を見せるザール王。
「あぁ、最初は良かったのだ…だが力をつけて行く内に手がつけられぬようになってな、『勇者召喚』で無理やり連れてきた手前強く言うことも出来ない」
自国の勇者達の話を聞いて顔をしかめる白騎士と黒騎士。
「戦闘能力もこっちの方が断然上…あいつらサボってばっか…」
「そうですね、ある程度強くなったらそれっきり剣や魔法の練習をしなくなりましたからね」
それを聞いたザール王はさらに皺を寄せた。
「うーむ…それはまた…なにか我が国に手伝えることはないか?」
ザール王がそう言うとレスリックは
「いや、これは我が国の問題だ他国の手を借りる訳には行かない…」
と、申し出を断った。
クイクイ
「ん?」
そんな空気が重くなっている中ザール王の服を白騎士がクイクイと引っぱった。
「ねぇあの娘…」
「あの娘?」
「……」
そうザール王が聞き返すが白騎士はザール王を見つめるだけで何も言わない。
少女と一国の王が見つめ合うというおかしな状況が数秒続きやっとザール王は白騎士の言葉の意味が分かった。
「もしかしてアリスの事か?」
その名前を待っていたとばかりにコクコクと白騎士は首を振った。
そしてそれを見た黒騎士は補足にと
「白騎士はアリスさんがどこに連れていかれたのか気になるようですよ?」
と、白騎士の言いたいことを分かりやすく説明した。
それを聞いたザール王は今度こそ白騎士の言いたいことを理解して
「おそらくアリスはグラトニーに連れられて医務室にいると思うぞ?」
そう言ってザール王は白騎士にアリスが今いるであろう場所を教えた。
「ん…ありがとう」
「あ!おい白騎士!!」
そしてそれを聞いた白騎士は黒騎士の制止も聞かずお礼を言ったあとすぐさま部屋を出てどこかへ言ってしまった。
「全く…しょうがない奴だ…」
「まぁ良いではないか護衛はお前がいれば十分だ」
「はぁ…あなたがそう言うなら私は何も言いません」
「レスリックよ白騎士はいったいどうしたのだ?」
先程の会話から白騎士はアリスに会いに行ったのだと推測をするザール王だが…
(何故わざわざアリスに会いにいく?…いや理由ならある…)
錬金術…それもあのグラトニーに教わった最高レベルの
錬金術。嫌な予感が頭をよぎるが…
「ザール王気持ちは分かるが白騎士はそんな子では無い…それはこの私が保証する」
まるでザール王が何を思ったのかを察したかのようにレスリックは言う。
ザール王は内心しまったと思いながらも確かにあの娘がそんな事をするような子には見えなかったそれにもし仮にあの娘がアリスによからぬ事をしようとしていても今アリスの元にはグラトニーが居る。
そう考えるとザール王は別にそんなに心配する必要が無いような気がしてきた。
そもそもあの白騎士はレスリックが連れてきた護衛だ、何かあるとは考えにくい。
まぁ護衛の仕事を放棄して別の場所へ向かうのは少々感心しないが…
「済まないレスリックアリスはあのグラトニーの弟子だ…だからついアリスの事になると余計な警戒をしてしまうのだ」
「いえザール王の気持ちも分かります…あれ程の錬金術の使い手はごく稀でしょう」
「あぁ、それゆえ面倒な者が近寄ってくる…先日も貴族が絡んで来おった」
それを聞いたレスリックは納得した顔で
「なるほど…確かにそんな事あれば警戒もしますね」
と言った。
「まぁこの模擬戦はこの国だけではなく他国の貴族も来ておるからどっちみち面倒な事になるのは変わりない…」
ザール王はこの模擬戦はが終わったあと貴族達が虫のように集まってくるのを想像すると嫌気がさした。
「だけどメリットが無いわけじゃ無いですよね
「あぁ、他の国の奴らにアリスや大悟の事が知れ渡れば抑止力になるだろう…特にアリスのような腕のいい錬金術士がいれば良質な武器や防具も作れるそれだけでも他国にとっては脅威だ」
そして補足にとレスリックが
「しかもそのアリスさん自身も強いと来た」
と、苦笑いしながらつけ加えた。
「まぁそれでもアリス達の力は魅力的だ欲しがる者も出てくるだろう…その時は」
「安心するが良い!その時は我たちの出番じゃ!」
そう言ってマロンはない胸をペタンと叩き誇らしげに言った。
それを見たザール王達はクスクスと笑いながら
「「「その見た目じゃあんまり安心出来ないな…」」」
「なんじゃとぉぉ!!!」
そしてマロンは顔を真っ赤にさせ大きな声で怒鳴りを上げた。
この時完全防音のはずのこの部屋から何故か可愛い幼女の声が響き渡ったという…
その頃白騎士は場内を探し回りアリスのいる医務室を見つけ出していた。
「ここがあの子のいる医務室…」
(あんな凄い錬金術初めて見た…あれ程の錬金術士ならアレを作れるかも…)
模擬戦でのアリスの錬金術を思い出し期待に胸を膨らませる白騎士。
「すぅ…はぁ…よし」
大きく深呼吸をして緊張をほぐしたあと白騎士は思い切って医務室の扉を開けた。
「いきなりごめんなさい…貴方にお願いしたいことが……え?」
「え!?」
医務室を開け白騎士が目にしたものは…
グラトニーに似ているオッサンに膝枕されているアリスっぽい美少女だった。
「ごめんなさい部屋を間違えました…」
白騎士は何かの見間違えだと思い医務室のドアを閉めたが。
「なんださっきの護衛じゃねぇか」
いつの間に移動していたのかグラトニーは、白騎士の後ろに立っていた。
「なんだ?アリスに用事か?なら丁度いい今起きたとこだ」
「きゃぁ!」
そう言ってグラトニーは白騎士の首根っこを掴みアリスの医務室へ連れていった。
(私これからどうなるんだろ…なんか床で目を回しながら気絶してる人も居るけど…)
これから自分がどうなるのか想像もつかず恐怖する白騎士だった。




