目には目を歯には歯を瞬間移動には瞬間移動を
51話目〜♪
とりあえず戦闘シーンとかは大丈夫…多分
葉山信にはゲームなどをする時に出る癖みたいなものがある。
主にそれはRPGなどをしていると出てくるのだがそれは…
「信、お前今それ攻撃してたら倒せたよな?」
「うん、でもまだこのボスのスペシャル攻撃を全部見てないんだよ」
そう言うと大悟は呆れた顔で言う。
「うわでた信の癖」
これが信の癖みたいなもので相手の見た事のない攻撃などの効果や演出が見たくてわざと攻撃をせず相手の攻撃を待つ…と言うものである。
「まぁ信の気持ちも分からなくもないですけど…あ、死んだ」
「あぁぁ!?」
「ほら、言わんこっちゃねぇ直ぐに倒せばいいのによぉ」
「うぅぅ…だってこのボスがどんな攻撃するか気になるじゃん?」
そう言いながら信はまた続きからゲームを始めた。
「まぁさっきのでスペシャル攻撃は全部見れたし今度はちゃんとやるよ」
そして10分後、本当に信はボスを倒しゲームをクリアする事が出来た。
「あーもう!鬱陶しい!!」
様々な所から繰り出される大悟の攻撃をかわしながら信は考える。
(この地面に刺さってる剣を抜きたいんだけど…流石に簡単には抜かせてくれないなぁ)
「もらった!」
背後から現れた大悟はモノクロで信の背中を切りつけようとするが信はそれを許さない。
「そんな簡単にあげないよ!」
「チッ!」
信は攻撃してきた腕を掴み大悟の攻撃阻止し、そしてそのまま今度はお返しとばかりにもう片方の腕を部位錬成してマシンガンに変えるとそのまま大悟へ乱射した。
「くそっ!」
すぐさま大悟は瞬間移動で交わすが至近距離からの銃弾は避けられず肩に1発命中してしまう。
「やっと当たった…」
「たかが1発お前の傷に比べたらどうって事ねぇよ」
と、大吾は言っているが内心はとても焦っていた。
(とうとう1発受けちまったか、しかも信の方はだんだんと俺の攻撃に慣れてきてる…未完成だがアレをやるしかねぇか…)
「信!!このままじゃ埒があかねぇからここらでとっておきを見せてやるよ!」
「とっておき?」
「あぁ、まぁ見てな…はぁぁぁぁ!!」
そう言うと大悟は大袈裟に声を出し体内に勇気を貯め始めた。
(こう言えば信は俺が何をするのか気になって時間をくれ…っ!)
バンバン!!
だがその途中で信は大悟に向かって銃弾を撃ち込み大悟の行動を阻止した。
「っと…流石にくれねぇか」
「これ以上ヘマしたら師匠に何言われるか分かったもんじゃないからね」
「でもまだ俺が有利ってことには変わりねぇぞ?」
そう言って大悟はまた瞬間移動で信の元へ行き攻撃を繰り出そうとしたのだが…
パリン…
何かが割れる音が聞こえその直後大吾の目に捉えていた信の姿が消えてそれと同時に大悟にとてつもない衝撃が襲う。
「ぐはぁぁ!!」
そのまま大悟は吹っ飛ばはれ壁に激突すると思われたがまたパリンと音が聞こえその直後大悟の目の前に信が現れた。そしてそのまま信は部位錬成で強化した腕で大悟を殴り飛ばそうとする。
「くっ!2度も食らうか!」
そう言うと大悟は先ほどと同じように瞬間移動で別の場所に移動したが何故か移動した先に信が現れそのまま信の拳を食らってしまった。
「ちっ!どうなってんだ!?」
先程から予想外の事が起こり少々イラついた様子で言う。
「どうなってるんだろうね?」
それに対し信はまるでいたずらが成功した子供のような笑顔で言葉を返す。
(最初は速すぎて見えないだけかと思ったが2回目のアレは明らかにスピードだけのもんじゃねぇ、それにあのなにか割れる音…まさか)
「お前いつ俺にマーキングした?」
「あれ?もう気がついた?」
「あぁ、転移結晶だろ?」
「おぉ、本当に当たった」
「グラトニーさんには勿体ないとか言っときながらお前は良いのかよ?」
「確かに…こんな距離で転移結晶を使うとか凄い勿体ないね」
1度自分の魔力でマーキングをすればいつでもその場所に行ける転移結晶。
その転移結晶がどれだけ高価な物なのか…そもそも転移結晶はグラトニーや信みたいにぽんぽん使えるものでは無く一流の錬金術師が手間隙をかけて完成させることができる物で当然がその数は少なく値段もおいそれと手を出せるものじゃない。
それほど高価なものだと知っている信は贅沢な使い方を大悟に指摘され少し苦笑いを浮かべる。
「で、さっきの質問の答え…まだ聞いてねぇんだが?」
「あぁ、さっきの銃弾だよ…あの銃弾はね対象に当たると中にある小さな結晶石を埋め込むようにしててね」
「…その結晶石にお前の魔力が入ってるってわけか」
パリンと大悟の答えに返答するよう転移結晶が割れその直後また信が大悟の目の前に現れる。
「っ!」
とっさの判断で大悟は信の後ろに瞬間移動をしたがもう既に信の姿はなくそな代わり左から巨大な影が大悟を襲う。
「ちっ!」
そしてそれをまた大悟は瞬間移動で避けてそのまま信へ反撃をしようとするがそれもまた信の瞬間移動で避けられてしまう。
(くそ…このままじゃ埒が明かねぇな、仕方ねぇゴリ押すか)
「『ソードダンサー!!』」
すると大悟の周りに刺さっていた剣5本が宙に浮かびそのまま信へ向かっていった。
「そんなことも出来んの!?」
大悟の新技に驚きつつも信は迫り来る剣を冷静に交わして大悟に近づこうとするが先程の剣がそれを阻む。
「おら!まだまだ行くぞ!」
そう言うと今度は約20本程の剣が宙に浮き信を攻撃している剣に加わり一緒に攻撃し始めた。
「ちょ!これじゃ石を割る暇もない!」
「だろうな…そしてその隙に!」
「っ!!しまっ!」
「おせぇ!」
そしてこれに便乗して大悟は瞬間移動で信の後ろに移動しモノクロで切りつける。
その結果、信は25本の宙を舞う剣に翻弄され背後に移動した大悟に気づくのが遅れ背中に深手を負ってしまう。
「ぐっ!」
(さて、そろそろ決めねぇとあの剣達には『再生封じ』が付いてねぇことに信が気づいちまうな…次に大きな隙を見せたらありったけの勇気を込めたモノクロで決める)
「オラァ!ダメ押しのもう10本だぁ!」
そして大悟の放った10本の剣が自分の方へ向かってくるのを見て信は声を荒らげる。
「まだ来んの!?」
35本に増えた剣の攻撃は先ほどよりも激しくなり最初は
対応出来ていた剣の攻撃も次第に次第にその攻撃を受けるようになりついには膝をついてしまう。
(来た!これで決める!)
訪れた攻撃のチャンスを見逃さず大悟はすぐさまモノクロにありったけの勇気を込めて信の背後へ瞬間移動をする。
「これで終わりだぁぁぁ!!!」
そして信の背後を捉えた大悟はモノクロを振りかざしその攻撃は見事信に命中した。
ありったけの勇気を込めたモノクロは今までとは段違いの破壊力でモノクロを振った先は剣圧で地面が抉れて壁には大きな切り傷までついている。
だがそんな強力な攻撃を当てたにもかかわらず大悟の表情優れない。
「なんだあの切った時の違和感…それに首飾りも割れてねぇ」
そう独り言を言い大悟は目の前で倒れている信へ恐る恐る近づく。
「なっ!?」
すると突如大悟の足元に土で出来た手のようなものが数本現れ大悟の足を掴む。
それと同時に倒れていた信の体がだんだんと膨らみ始めた。
「これって…罠!?」
罠と気づいた瞬間大悟はすぐさま瞬間移動でこの場を離れようとしたのだが…
(やべぇ…モノクロに勇気を全部詰め込んだから『剣移動』に使う勇気が残ってねぇ!!)
「なら強引に引き抜く!!…オラァァァ!!!」
だが大悟は諦めずこの場から逃げるため強引に土出てきた手を引き抜いた。
そしてその後一瞬遅れて信の体がパンパンに膨れ上がり…
ドォォォン!!!!
と大きな音を立てて大爆発を起こした。
「ぐあぁぁ!!」
直撃はしなかったものの爆風に巻き込まれ大悟は大きく宙を待った。
(ダメージは受けたが直撃は避けられたな…しかし信の野郎はどこに…)
そう思い大悟は爆風で飛んでいる事を良いことに上から闘技場を見るが信の姿は見当たらなかった。
だがその代わり
ドドドドド!!
と、謎の音と同時に地面が盛り上がるのを見て大悟は嫌な予感を覚える。
「なぁ腕をロケランとかに出来るんだから不可能じゃねぇのは分かるんだがよ…でも言わせてくれ…」
その盛り上がる地面はだんだんと大悟のいる場所まで移動しそしてとうとうその姿を見せる。
それを見た大悟は…
「そんなのありか!?このチート野郎!!!」
と、片腕を巨大なドリルにしながらこちらに飛んでくる信に向かってそう叫んだ。
そしてそれを言われた信は…
「有りだよ!このチート勇者!!!」
そう叫けびながら巨大化させた腕を大悟に振りかざした。
(くそっ…勇気が残ってれば避けるなり守るなり出来たのに…今回は俺の負けか)
避けることも守る事もせず大悟は信の拳を直で受けそのまま凄いスピードで地面に叩きつけられパリンと言う音と共に気を失った。
「そこまで!勝者アリス選手!!」
試合終了のアナウンスを聞き自分が勝った事がわかると信は腕を高く突き上げ
「よっしゃぁぁぁ!!!」
と、叫んだ後思いっきりぶっ倒れた。
まだあと戦闘シーンが2つ以上残ってるのか…(絶望)




