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愛花VS木下

44話目!

週一投稿とか毎日投稿とかしてる人が凄すぎると思い始めてきた今日この頃。

Aブロック1回戦が終りその後第2回戦、第3回戦も順調に進み現在Aブロックの決勝戦が行われていた。

因みに決勝戦のカードは


愛花VS木下


「やっぱり愛花さんが決勝戦まで残ったね」

「だな…正直ここまで強いとは思わなかったぜ、愛花さんって本当に癒術師か?」



「信が言うには今は拳闘士らしいですけどね」

「いや、だとしても明らかに拳闘士の性能じゃねぇだろ」

「まぁね…てかさ、アレどうする?」



そう言って僕は隣を指さした。

「やめろよ…頑張って無視してたのに…」

僕が指さした先には…



「愛花さんー!頑張ってくれー!」

「愛花ちゃんファイトー!」

「愛花ちゃん愛してるー!」

「愛花様罵ってくださいー!」



愛花さんを応援するもの、愛花さんに愛を告白するもの

などそこには愛花さんと戦いその心を掴まれた男達がいた。



…え?最後の?さぁ…何のことかな…

「なんであぁなったんだろうね…」

「なんかみんないわく、今までの性格からは想像もできない言動に心を撃ち抜かれたらしいですよ…」



「まぁ一番の原因は愛花さんの素顔だろうけどな」

そう言って大吾は男子達の方を向くと

「「「………」」」



みんな揃って明後日の方向へ顔を背けた。

まぁ確かに愛花さんの素顔はとてつもなく可愛い、最初

眼鏡を外した愛花さんを見た時マジで天使かな?と思ったほどだ。



「てか愛花さんも凄いけど地味に木下も凄いよね」

「確かに…ギリギリだけどちゃんと勝ち進んでいて…でもトップ5でもない木下ってあんなに強かったっけ?」

愛花さんも言っていたトップ5とはクラスのみんなが勝手に決めた強さのランキングみたいな物だ。



因みに1位は大吾、2位は中村、3位は吉村、4位は大下、

5位は吉岡…この5人だ。



「まさか訓練の時は手加減してたとか?」

そう大吾が言うとクラスメイトの1人の田中が

「いや、そんな風には見えなかったけど…あ」

「ん?どうした?」

「いや、そう言えば昨日木下が吉村となにか話してたけど…まぁそれは関係ないか」



木下と吉村が…?それめちゃくちゃ怪しいじゃん。

「因みに何を話してたか分かる?」

僕がそう聞くと



「いや流石にそこまでは分かんなかった、でも吉村が木下になにか渡してたよ」

「田中、確実にそれじゃん…」

どうしよう…とりあえず視てみよう…『鑑定』



15歳 Lv7


木下 光臣(てるおみ) 人間 状態 (魔人化;弱)


職業 盗賊(魔)


攻150→500 +350


防150→300 +150


魔50→150 +100


盗300→800 +500



スキル

毒属性付与、麻痺属性付与、睡魔属性付与、ナイフ術



固有スキル

無し



『魔人化;弱』

???を体内に摂取し魔人になる前兆

ただまだ???を摂取してまもないのでまだ完全な魔人化には程遠い。





「うわぁ…見事に予想が当たった…」

「どうだった?」

僕の言葉に反応した大吾が聞いてくる。

「なんか状態に(魔人化;弱)ってのがついてる」

「魔人化?なんだそりゃ…」

「僕もよく分かんないん…ただ確実に良いものではないね」



どうしよう…師匠は今ザール王様のところに居てここには居ない。

ならザール王様のところに行けば良いのでは?と思うがそう簡単に行かない。



ザール王様がいる部屋への道には防犯のため空間が弄られている。

これは師匠が作った()が無いと目的の場所へは絶対に到達出来ない…つまりその()を持ってない僕達は師匠が居るザール王様の部屋にな行けないということだ。

「中村…確か魔法に『念話』ってのがあったよね?」



「はい確かにありますけど…」

「それ使って師匠達に今の事を教えてくれない?」

「なるほど分かりました………ん?」



そう言って中村は『念話』を使ったがなにか様子がおかしい。

「どうしたの?」

「それが何故かグラトニーさんやマロンさん、アルフレッドさんに『念話』が繋がらないんです…」

「え…ちょっともう1回やってみて」

そう言うと中村はまた『念話』を使い師匠達に連絡を取ろうとするが…


「はい…………やっぱりダメです」

やはりダメだったみたいだ。

「なんで『念話』が使えないんだろ…」

「なんか『念話』を遮られてる感じがするんですよね…」

「遮られる?…」



「はい、なんて言えばいいんでしょう…こう電波が相手に届かない状態と言えば分かるでしょうか?」

「あー圏外的な?」

「まぁそういう感じですね」



『念話』が使えないとなるともうこのまま直で行くしかないか…

そう思って僕は闘技場に行くために待機部屋の扉を開けようとした…だが。



〜〜ガチャガチャ〜〜



「…開かない?」



〜〜ガチャガチャ〜〜



「ダメだ…やっぱり開かない」

「もしかして閉じ込められたのか?」

「…多分」

「マジかよ…」

「とりあえずあんまりみんなをパニックにさせたくないから閉じ込められた事は内緒にしておこう」



幸いみんなは閉じ込められた事には気づいてないし木下の事は中村にうまく誤魔化しておくように頼んでおこう…

「アリス、大吾もうすぐ試合が始まるぞ」

「あ、今いくよ」



とりあえず危ないけど少し様子を見よう、もしかしたら

異変に気づいた師匠やアルフレッドさんやマロンさんが

来るかもしれないし。

そう願いつつ僕は待機部屋から愛花さん達を見守った。





タッタッタッ

薄暗い部屋で吉村の足音が響く。

「おいザナック」

「なんですか?」



吉村に呼ばれたザナックは机の上に置いてある水晶を見ながら返事をした。

「昨日木下に渡した()()は何だ」

「あれとは?」

「とぼけんじゃねぇ、あの気色わりぃ種みたいなやつだよ!」



「あぁ、『魔人種(デモンシード)』の事ですか」

魔人種(デモンシード)?」

「えぇ、埋め込んだ対象を『魔物化』、『魔人化』させる種ですよ…と言ってもまだまだ未完成ですけどね」

それを聞いた吉村がザナックに質問をする。



「たまにお前が言ってるその『魔人化』ってのはなんだ?」

「普通の動物が『魔素』多く取り込んで起こる『魔物化』という現象がありますよね?それが人間にも起こると『魔人化』と言うのですよ…まぁ違いといえば元が人間なだけに知能もあるし戦闘力も普通の魔物よりも断然に高い『魔人化』の方が少々面倒という所でしょうか」

ザナックの説明を聞いた吉村は…



「なるほど…で未完成ってのは?」

「そのままの意味ですよ、私が作った『魔人種(デモンシード)』は()()()が作った物よりも『魔物化』、『魔人化』した際の戦闘力が低くしかも不安定で魔素暴走ですぐ死にます」



(()()()?…それに木下に渡した魔人種がこいつの作った未完成品だとしたら木下は…)

「あぁそれと貴方にも魔人種は埋め込んでありますから」

「はぁ!?」

いきなりの事に大声をあげる吉村。



「あぁ心配する必要はありませんよ貴方に埋め込んだのはあの方が作った数少ない本物の魔人種ですから魔素暴走で死ぬなんて事はありません」



そう言われ吉村は少し安心をするが…

(逆に本物じゃない魔人種を埋め込んだ木下はやっぱり…)

「チッ、なに柄にもねぇ事を考えてるんだ俺は……」



そう言うと吉村は来た道を戻りザナックのいる部屋を出た。

そして部屋を出るとそこには首輪をした短めの髪をした

茶髪の少女が怯えた目でこちらを見ていた。



「よ、吉村様…」

「…行くぞエレノア」

だがそんな事には目もくれず吉村はスタスタと歩いてザナックのいる部屋から遠のいていく。

そしてエレノアと呼びれた少女も吉村に置いていかれぬようにスタスタと歩いていった。






吉村が部屋から出ていったあとザナックは1人でまた机の上に置いてあった水晶を見た。

「さて、今回の魔人種はうまくいきますかねぇ…フッフッフッフッ…」

そう不気味に笑いながらザナックは水晶をマジマジと見た。






あと2.3話ぐらいでAブロック終わらせます

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