悪魔(グラトニー)からの使い(ルーシア)
27話目ー!
そろそろ黒龍にアリスを食べさせようかなw
僕達はあのパーティ会場を出た後アリスの姿に戻りお城の廊下を歩いていた。
「なぁご主人、一つ気になったのだが何故あのまま会場にいなかったんだ?」
「特に理由なんて無いよ?、ただ僕がいたら邪魔かなって、ただそれだけ」
「…本当か?」
「ほ、本当だよ?」
急にどうしたんだろう?
「例えばグラトニーから逃げたとか…」
ギクリ…ナ、ナンノコトカナー
「前にグラトニーから言われたな?」
そう、それは昨日の事。
「錬金術を使うな?」
「あぁ、正式には明日のパーティーで上級以上の錬金術を使うな」
それはみんなで晩御飯を食べてる時に師匠から急に言われた。
「なんで?」
もちろん僕はパーティー当日に錬金術を使うつもりも無いし機会もないだろう。
でも師匠がそういう理由が僕は知りたかった。
「前にお前の規格外さは教えたよな?」
「うん」
僕は錬金術に関してはもう既に師匠と並べるぐらいの腕はあると、師匠自身からそう言われた。
本当にスキル様々だね。
「そんでだ、パーティにはこの国や他国のお偉いさんや貴族がわんさか来る訳だ…あ、そこの肉取ってくれ」
僕は目の前の大皿に乗っけてあるお肉を師匠のお皿に取り分け師匠に渡した。
「お、サンキュ…で、どこまてま話したっけ?」
「お偉いさんや貴族がわんさかってところだ…
あ、ご主人そこの唐揚げ取ってくれ」
そう言われ今度は唐揚げを黒龍のお皿に取り分けた。
「はい」
「ありがとうご主人」
「じゃあ話すぞ…その貴族やお偉いさん共の中には自分の利益の事しか考えねぇクズがいるんだよ」
「あー」
そこまで言われたら流石に分かるよ。
僕達錬金術士は基本的に数が少ない、理由は幾つかあるがそのひとつが極めるまでにとても時間がかかるからだ。
初級の錬金術でも数年はかかるし中級になってくると、
10年ぐらいかかる、だがここまでなら
そして上級以上になってくると数十年…中には習得できない者もいる。
そして最後に超級…ここまで来るともはや才能がものを言うレベルになり上級が出来たからって調子に乗り超級に
挑んだ結果失敗して身体が消し飛んだという事例があるらしい。
その錬金術士は決して努力を怠っていたとかそういうのではない、ただ単純に才能が足りなかったそれだけだ。
まぁ要するに何が言いたいかというと錬金術を極めるにはめちゃくちゃ時間がかかるという事…それが1つ。
そして2つそれは錬金術の危険度。
これは前にも説明したが錬金術は上級以上になると命を落とす危険が出てくるという事だ。
そのせいか、上級以上の錬金術を使える者はほとんど居ない。
だが上級以上の錬金術は危険な分効果も絶大で例えば僕が今使ってる超級錬金術『人体錬成』これは本来自分の肉体を素材にしてまた自分自身を錬成して不老になると言う代物だ。
これだけでも十分に狙われるだろう、なんせ人類…いや生物の悩みである時命を克服できるんだから。
そしてもしその数少ない上級や超級の錬金術を使えるものが居るとその貴族達に知られたら…しかもそれがまだ15歳の子供……間違いなく絡まれる。
「とりあえず師匠の言いたいことは分かったよ…パーティでは錬金術は使わないよ」
「あぁそうしとけあいつらは私欲の為なら本当に何でもするクズ連中だからな」
「それ…体験談?」
「まぁな…あ、そこの肉お代わり」
そう笑いながら師匠は僕にお皿を差し出した。
それを僕は受け取ってお皿に盛り付けた。
「おい、なんで野菜も入れてるんだよ」
「師匠が肉ばっか食べるからでしょ」
「野菜は嫌いなんだよ…て!おま、それピーマンじゃねぇか!やめろ!それだけはダメだ!」
「好き嫌い言わない」
「てめぇ、アリス!師匠の言うことが聞けねぇのか!」
「師匠なら弟子の僕に少しは威厳を見せてください」
そう言って僕は肉に野菜ピーマン増し増しを乗っけたお皿を師匠の前に置いた。
「て、てめぇあとで覚えてろよ……マズ!」
文句言いながらもちゃんとお皿に乗っかった物は食べる師匠だった。
「まぁあのマリーとか言う貴族に『人体錬成』を見せてる時点でもうだめな気がするがな」
「でもあの時師匠は何も言わなかったしあれはセーフってことなんじゃ?」
もし何かあるならあの時点で何かやってたはずだし。
「まぁそれもそうか」
と、黒龍は納得してくれた。
「それにしてもご主人、これからどこに行くつもりだ?」
…それは考えてなかったな…
僕の出している雰囲気を察したの黒龍が。
「まさかご主人何も考えてないのか?」
「…てへ♪」
「可愛い過ぎか…じゃなくて!」
チッダメか…
「はぁ…まぁいい、とりあえず城の中でも見回るか、
結局修練所にしか行けてないしな…ん?」
すると急に黒龍がなにかブツブツ言い始めた。
「まてよ?ご主人と二人っきりで…これはもしかしてデートという奴なのでは無いか?」
と、黒龍がブツブツ言ってるが周りがとても静かなのでバリバリ聞こえちゃっている。
しかしデートか…訓練所に行くときのアレはなんかちょっと違うし。
「ねぇ黒龍」
「ブツブツブツ」
黒龍を読んだがまだなにかブツブツ言ってる。
「ねぇってば!」
今度は少し大きく読んでみた、すると。
「は、はい!」
「大丈夫?顔真っ赤だけど…」
そう言って僕は黒龍のおでこに僕のおでこを重ねた。
「っ!?」
すると黒龍の顔がさっきよりも真っ赤になった。
もちろんこれはわざとだ、黒龍は押しが強いのだがこうやって不意にこういう事するのには弱いのだ。
だからたまに僕はこうやって不意をついて攻めたりしている。
「黒龍顔真っ赤だよ?」
そう言って黒龍に微笑みかけると。
「うーー///!」
と、黒龍がめちゃくちゃ可愛い反応をしだした。
やばい…めちゃくちゃ可愛いんだけど、いやいつも可愛いんだけどさやっぱりこういういつもはしない反応されるとこっちも色々…
「本当は夜にヤルつもりだったのだが少しだけつまみ食いしても罰は当たらんよな…?」
あ、まずいちょっとやりすぎたかも、黒龍の目が完全に獲物を見る目なんだけど…いや別に黒龍のが相手なら別に…って何考えてんだ僕!
「えーと黒龍さん?もう少し落ち着きましょ?」
「我はちゃんと落ち着いておるぞ?」
嘘だ…だって目がギラギラしてるんだもん。
「と、とりあえずストップ!…これ以上来ないで」
と言いながら下がる僕そして。
「そんなつれないことを言うな、そっちから誘ってきたんだろ?」
と言いながら僕に迫ってくる黒龍。
そしてとうとう、僕の背中にに壁が当たった、もう逃げ場がないようだ。
「そろそろ勘弁したらどうだ?なぁにちょっと味見をするだけだ」
「その味見が怖いんですけど!?」
やばい…マジでこのままだと僕の貞操が危険だ。
どうすれば…こんな時誰か助けに来ないかな…なんて、
そんな事が…
「ノブ様ー!」
え?この声は…
「ノブ様ー!やっと見つけましたわ!」
「チッもう少しだったのに…」
黒龍さん丸聞こえです。
しかしまさかこの娘が来るとは思わなかったな。
「一体どうしたんですかルーシアさん?」
「その…あの時の事を謝ろうと思って」
あの時?…パーティで僕の事信じなかったって奴かな?
「あれはもう謝ってもらいましたよ?」
「いえ!あの時は恥ずかしながら泣いていてしっかり謝れませんでしたので改めて謝らせてください!」
うーん…と言っても別に僕はそこまで怒った無いしな。
「ご主人こういう輩は1度やると決めたらなかなか曲げないぞ?」
確かに…うちの身近にも似たような奴がいるからよく分かってるよ。
…まぁ本人が謝りたいっていうならしょうがないか…
「分かりました、元々怒ってませんでしたけどあなたの謝罪を受け入れます」
そう言うとルーシアさんは嬉しそうに笑った。
うん…黒龍から助けてもらったからなのか分からないけどルーシアさんがめちゃくちゃ天使に見える…
「あ、あとグラトニー様からノブ様たちを連れ戻すように言われてました」
…前言撤回この人は死神だ…悪魔の使いだ…チクショウ。
恐らくここで逃げたら後で師匠にもっとドヤされるだろう…はぁ。
「分かりました今すぐ戻ります…はぁ」
「なぁ?我は関係無いよな?我だけ先に…」
「黒龍様も一緒にとの事です」
「(´・ω・`)しょぼん」
「ドンマイ黒龍」
そう言って僕達はルーシアさんと一緒に悪魔が待っているパーティ会場まで戻っていった。
あと3、4話でアリスちゃんは黒龍に食べられる予定ですw




