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アリスVS勇者大吾(茶番)

19話目ですよ〜♪

VSとか書いてるけどそんなに戦闘シーンないですw



「2対1だったら相手にならないよ」

「へぇ、そんなに自信があるのか…だったら相手になってあげるよ」

そう言って大吾は僕の前まできた。

どうやら僕の安い挑発に乗ってくれたようだ、こうゆう所は変わってないんだなと思い少し安心したような呆れたような…

「ルールは単純に殺しは無しでどちらかが降参または戦闘不能でいいよね?」

「あぁ、それでいい」

「じゃあやろうか」

と僕は戦闘を開始しようとした瞬間。

「ちょっと待ったー!!」

エリカちゃんの声が僕達を遮る。

「どうしたエリカ?」

「どうした?…じゃねぇ!いきなり出てなんなんだお前!?」

とエリカちゃんは僕を指さして叫んだ、まぁ急に見知らぬ人が自分好きな人と戦うとかなったらそれは止めるよねしかも相手は女の子だし。

もちろん僕は大吾を狙うつもりなんかこれっぽっちも無い、僕が女の子になったとしても心男だそういう目で見るわけないし。

「いきなり現れて戦えとか!しかも2対1じゃ相手にならねぇから1対1だと!?ダイゴを舐めるのもいい加減にしろ!」

ともちろん僕の事を知らないエリカちゃんはいきなり現れた女の子にめちゃくちゃ警戒して噛み付いてくる。

でもこれじゃ埒が明かないな、こういう時は。

「大吾、君のお友達をなだめてくれないかな?このままじゃいつまで経っても始められないよ」

僕はいつもの癖で大吾を呼び捨てで呼んでしまった、これに気づいた僕だがもう時すでに遅しこれに反応したエリカちゃんは。

「なっ!私だってつい最近やっと呼び捨てで呼べたのに……」

と地味に心のダメージを負っていた。

「大吾早くフォロー入れてあげなよ」

もう大吾の呼び方でボロが出てしまったのでそれに関してはもう呼び捨てでいいや。

「え、えーとエリカ僕は別に呼び捨てにされても構わないしあの子からは悪い気が感じられないそれに戦えばあの子の正体が分かるかもしれないんだ」

「うーー」

だがやはりエリカちゃんはまだ納得出来ないようだ、やはりもうあれしかないな…

「大吾大吾もうあれだ、頭撫でるしかない」

「は?」

「良いから撫でる」

古今東西こう言うのは主人公キャラが頭を撫でて落ち着かせると決まっているのだよ…多分

「エリカ俺は大丈夫だから…な?」

と言われた通り大吾はエリカの頭を優しく撫でてやった、すると急に撫でられたエリカは

「……」

少しフリーズ、それから

「うー!///」

と今度は別の意味で唸っていた、なんで別の意味って分かるかって?そりゃエリカちゃんの真っ赤っかな顔を見れば誰でもわかるよ。

「…るなよ」

「え?」

「絶対負けるなよ!」

そう言い残しエリカは訓練所の2階に向かった…と思ったらまたこちらへ帰ってきた…なんで?

「おいお前!」

「なに?」

どうやら僕に用があるみたいだ。

「ダイゴはお前なんかに負けない!舐めた事を後悔しろ!」

と言い残し今度こそ2階にあがって行った。

なんかすごい嫌われてるな僕…なんで?

「まぁとりあえずやろうか」

「あぁ」





「じゃ色々あったけど改めて、ルールは相手を戦闘不能にするか自分が降参するか殺しは無し」

「あぁそれでいい、俺からはそうだな…本当に1人でやるのかって事ぐらいだな」

まだ大吾は僕ひとりでやるの嫌がってるまぁおそらくこれは大吾なりの優しさなのだろうが、マジで黒龍と僕2人でやったら勝負にならないと思うから…まぁ僕も見た目は普通の女の子で強くは見えないから心配するのも良くわかる。

「僕1人で大丈夫だよ」

「そうか…ならもう何も言わないよ、さっさと始めよう」

そう言って大吾は鉄剣を構えた。

「大吾、それお前の剣?」

「いやこの剣は訓練所が貸し出してる物だが?」

やっぱり、あれはどう見たってただの剣だ、いくら大吾でも鉄剣で僕には倒せないと思う。

「聖剣を出せとまでは言わないけどもう少し良い物を使った方がいいと思うよ?」

「いや、これで十分だよそれよりも君こそ何も持って無いようだけど…」

まぁ予想どうり鉄剣を変えてくれなかったか…しかも僕の心配までされたし。

「僕の事なら心配しなくていいよ」

武器は有るからね…僕の中に

「分かった、じゃあさっさと終わらせよう」

と呆れたように言った、多分僕の余裕と捉えたのだろう、だが生憎僕は油断など1ミリもしてないむしろ警戒しまくりだ。

「ではご主人対勇者大吾の試合を始める両者準備を!」

そう言われ大吾は剣を僕は拳を構えたそして。

「始め!」

こうして僕と大吾の模擬試合が始まった。




「先手は譲るよ」

試合開始直後大吾がそんな事を言った。

「なら遠慮なく」

これ完全に僕が女の子だからって油断してるよね?ならその言葉に甘えて遠慮なくやっちゃいますか。

多分大吾は僕に先手を譲りその攻撃を完璧に防ぎ降参させるなり黒龍を呼ばせて2対1にさせるなりしようとしていたのだろう。

「けどそうは行かない…よ!」

そして僕は地面を蹴って大吾に一気に大吾に近づきとりあえず拳を突き出した。

「っ!……やば!」

それに驚いた大吾は咄嗟に剣で僕の拳をガードしたが大吾は剣で僕の拳を防いだせいで僕の手がスッパリ行くと思ったのだろう……だが実際は。

パリン…

「わ、悪い!!!……え?」

と僕に謝ってきたが僕の手が何ともないことに気づいて驚いていた。

「僕はなんとも無いけどそっちは大丈夫なの?」

「なんの事…嘘だろ」

僕に言われてやっと自分の鉄剣が根元から折れている事に気がついた。

「大吾武器を変えるなら今のうちだぜ…だよ?」

危なかった恐らく僕は久しぶり会えた親友にテンションが上がっていたのだろう演じる事を忘れかけていた。

「悪いちょっと待っててくれ……『勇者の宝物庫』」

でたな勇者のチートスキル『勇者シリーズ』僕も師匠から話だけは聞いていたが、勇者には勇者の○○みたいなスキルがありそのどれもが勇者の名にふさわしい力を持ってるという。

例えば『勇者の宝物庫』これは武器や防具しか入れられないがその代わり無限に物が入るというものだ、それだけだったらアイテムボックスというお馴染みのスキルがあるのだがこの『勇者の宝物庫』の凄いところはこの中に入れた武器や防具は全て完璧に修理されるというところだ、僕がさっき叩き折った鉄剣もあの中に入れてしまえば瞬時に修理されピカピカの鉄剣に戻る。

もしこれが戦争なんかに使われたらやばい事になるのは間違いなしだな。

「悪い待たせたな、これでもう大丈夫だ」

そう言われ大吾の手元を見てみるとそこには白と黒の二つの剣が握られていた。

「うん、今度は大丈夫そうだね」

「あぁそれと悪かったな」

恐らく大吾が謝ったのは僕を見た目で判断した事についてだろう、まぁ僕も最初からこうなるとは思ってたし良いけどね。

てかこれ僕の正体を教えた時どうなるんだろう…いや、その時はその時の僕に任せよう今は大吾と戦うのが先だ。

「じゃ改めて、今度は俺からは行かせてもらうぞ」

そう言って大吾は僕の前から消えた、そして次の瞬間後ろに気配を感じたのでその気配に蹴りを放った、すると。


カキン!!!


と硬い手応えがあったので確認するとそこには白と黒の剣を持った大吾が居た、恐らく先ほどの硬い感触はあの白と黒の剣のどちらかと当たったのだろう、そして先程から僕の脚がヒリヒリするので見てみると切り傷が出来てきた。それに比べあの剣には刃こぼれすら無い、咄嗟とはいえ、結構強めに蹴ったのに…流石に強化無しじゃ辛いかな?

「驚いた…まさかあれを防ぐとはな、だけどそれより

もっと驚いたのはお前の脚だまさか俺の『モノクロ』を脚で防いで切り傷だけとは…これ鉄の塊でもバ(・)タ(・)ー(・)みたいにスッパリ行くんだぜ?」

マジかよ、道理で僕の身体にも傷をつけられるわけだ、今の僕は様々な魔物を吸収して硬さも自信が有ったが流石に鉄の塊をバターみたいに切れちゃう程の切れ味はダメみたいだ。

まぁ何も強化して無い状態の話だけどね?

でもやっぱり…



「凄いねその剣、僕硬さには少し自信があったのに」

「だろ?なんせバ(・)タ(・)ー(・)みたいに切れちゃうからな」

「バターみたいに切れちゃうのはやばいね」

何だろ?なんかバターをすごい強調してるような…バターと言えば師匠の家バター無かったなぁ、この街には売ってるのかな?

「なぁところで知ってるか?」

「なにが?」

「この国ってかこの世界にバターなんて無いんだぜ?」

……え?うそ、この世界バター無いの?

「じゃあクッキーとかマドレーヌとかつくれないじゃん!」

え?そこ?と思う方もいると思うが僕にとってはバターが無いのは死活問題だお菓子は勿論、洋食にもバターは使うのだから。

バターが無いと作れる料理が少なくなってしまう…いざとなれば錬金術で…

「落ち着けよ、この世界にはバタタの実ってのがあってなそれはバターの代わりになるんだよ」

良かった…もし無かったら錬金術でバターの材料を集めて作るところだった…それをしたら確実に師匠に呆れられると思うが。

「でよ、ここからが本題なんだがよバターってのは俺が元々住んでた世界の言葉なんだわ、なんでお前が知ってるんだ?」

あー、これはやばいかも…どうしよう…

「た、たまたま僕の住んでた村にバターって物があったんだよ」

うわぁ、 我ながらこれは無いわ。

「ご主人、別にバレてはいけないという訳では無いのだ、もう教えても良いじゃないか?」

と黒龍がもうバラしちゃえよと言ってる。

確かにバレてはいけないって訳では無いがここまで来たら戦いが終わって「実は僕の正体は信でした!」みたいな感じでやりたいのだ、それにまだ僕が誰かなんてバレてないし。

「単刀直入に言うぞ、お前信だろ?」

はい、バレましたありがとうございます。

「……てへ♪」

「俺…今なら魔王倒せる気がするわ」

「すいません許してください」

と、速攻で土下座をしてアリスの茶番は幕を閉じたのである。



ちゃんとした戦闘シーンは模擬戦にやる予定ですよ♪

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