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水面の波紋  作者: 実嵐
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見える影

光畑はただならぬ気配しか感じられなかった。元総理大臣が殺されたことを示しているのだという。丸腰であることは確かだろうから。

「打たれた元総理大臣って何かあったんですか?」

「あっただろうな。後ろで悪事をしていても何も出てないことは当たり前でしかないだろうから。内調に聞いてみるしかないか。公安が知っていることは限られてしまってしまうだろうから。そうなっているのだろうから。」

白石はすぐに誰かに電話をかけているようだった。彼には背景というのが見えているのだろうから。ただ達観するだけが解決するとも言えないのだろう。白石はテレビをつけた。速報でアナウンサーが状況を伝えていた。容体は安定しないのだという。打った犯人は『時雨様のために・・・。』とつぶやいていたとも言っていた。

「時雨っていうのは・・・。過去の事件につながっていますね。」

「そうだろうな。時雨の事件の時の総理大臣だったわけじゃないんだ。東は法務大臣だったときに起こったものだ。だから、東の悪事とつながっているとわかっているのだろうから。」

東の行動はいやというほどのテレビの取り上げ方を見ていた。時雨の事件に影でかかわっていたと一部だけ言っていたのだ。もみ消すためだけの武器になってしまうのか。

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