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始まりの合図
白石は廊下の騒がしさに嫌気がさしたのだろうか、廊下に出て声をかけたのだろう。
「一体どうなっているんです。うるさいですよ。」
「しょうがないでしょう。元内閣総理大臣の東大輔が打たれたんですから。それも総選挙があるからといって演説をしている最中だったんです。容疑者は確保しましたが・・・。」
声をかけられた相手は何処か落ち着かない様子でせわしなくしゃべっていた。元とは言え総理大臣が打たれたのだといっていた。拳銃をもっていたのだろう。容疑者は確保をしたといっていたが、警備の不備を突っつかれてしまうのだろう。
「そうか。突然、聞いて悪かったです。」
「そんなことはないですよ。当たり前です。テレビを眺めているわけでもないですから。所詮は俺たちは権力者の足になるしかないんですかね。」
そう言っていなくなってしまった。白石は話を聞いた後に立ち尽くしている様子でもなかった。むしろ、考え込んでいるようだった。何かの糸口を探しているようにも見えた。
「光畑君、これはただの事件じゃない感じだな。元総理大臣の東は何処かとつながりがあるといって影山さんが疑っていたし、狙われるかもしれないとか言っていたな。ただそれだけじゃ終わらないんだ。」
始まったときを知らしているようだった。




