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水面の波紋  作者: 実嵐
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逃げ道

光畑は少し疲れ切った表情で元の場所へと戻ってきた。そこには見慣れない人があふれかえっていた。

「いやいや、記者の皆さんうちは広報じゃないんで来ないでくださいと幾度となく忠告したはずですが・・・。」

「それでも捜査一課の皆さんはもっぱらろくに未解決事件や今現状の事件の初動捜査が悪いと聞いています。一体警視庁はどんな指導を行っているかと思って刑事部長に会いたいのですが会えないんです。」

記者もまた八方ふさがりできたに過ぎないのだろう。事件が起きても初動捜査がろくにしなかったり決め切った犯人を捜したりしてしまったが故の失態を沢山しているはずなのに・・・。

「刑事部長というのは名誉ばかりに興味がないと噂では聞いています。ですが、組織の問題として抱えているものはあります。だが、だからといって此処に来るのはただの言い訳に過ぎないように見えないのですが・・・。権力に負けて逃げ込んできたとあからさまに言っているとしか思えないんです。貴方たちも結局は変わらないんですね。茶番だ。」

影山が漏らした言葉の意味の重さを知ったのか、そそくさといなくなってしまった。権力だの名誉だのただの茶番劇の副産物しか思えないのだと思った。そこに確かな何かなど含まれていないのだろうから。

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