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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 09
ガロンの長い話が終わった。そして、こう続けた。
「この世界の成り立ちと神々、そして主な宗教の教義……これを理解しておくのは、大切なことじゃぞ」
ガロンは、小さく息をはいた。
「お主は、神官として身を立てるつもりは無いと言っておったが、世間から見ると、立派な神官だからの? このあたりを知らんと、恥ずかしいぞ」
「言われてみれば、その通りでした」
恥ずかしそうに、目を伏せるジュール。
一瞬の間。この切り替えの早さは、彼女の魅力の1つである。
ジュールは、瞳をキラキラさせながら続けた。
「ガロン様のお話は、とても分かりやすかったです。また、聞かせて下さい!!」
そんなジュールの頭を、隣に座っていたバルナスが撫でていた。思わず……といった様子である。
「知識は、財産だよ」
バルナスの次の言葉は、とても彼らしかった。
「現金と違って、目減りしないからね。大切にしなさい」
「はいっ!!」
ジュールは、顔の前で両拳を握りしめていた。バルナスの眼が途端に蕩けた。かわいらしい仕草に、メロメロになったらしい。
ガロンは、そんな2人の様子を見て苦笑していた。
“甘々の……ラブラブ、じゃな。口から砂糖が出そうじゃわい”




