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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜  作者: くらま
1.知識を蓄えろ。
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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 09

 ガロンの長い話が終わった。そして、こう続けた。

「この世界の成り立ちと神々、そして主な宗教の教義……これを理解しておくのは、大切なことじゃぞ」

 ガロンは、小さく息をはいた。

「お主は、神官(プリースト)として身を立てるつもりは無いと言っておったが、世間から見ると、立派な神官(プリースト)だからの? このあたりを知らんと、恥ずかしいぞ」

「言われてみれば、その通りでした」

 恥ずかしそうに、目を伏せるジュール。

 

 一瞬の間。この切り替えの早さは、彼女の魅力の1つである。


 ジュールは、瞳をキラキラさせながら続けた。

「ガロン様のお話は、とても分かりやすかったです。また、聞かせて下さい!!」


 そんなジュールの頭を、隣に座っていたバルナスが撫でていた。思わず……といった様子である。

「知識は、財産だよ」

 バルナスの次の言葉は、とても彼らしかった。

「現金と違って、目減りしないからね。大切にしなさい」

「はいっ!!」

 ジュールは、顔の前で両拳を握りしめていた。バルナスの眼が途端に蕩けた。かわいらしい仕草に、メロメロになったらしい。


 ガロンは、そんな2人の様子を見て苦笑していた。

“甘々の……ラブラブ、じゃな。口から砂糖が出そうじゃわい”


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