ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 07 幕間:2.古代魔法王国時代。3.剣の時代
2.古代魔法王国時代
神々の大戦の後に続いたのは暗黒時代。
暗黒時代は数百年とも数千年とも言われている。
暗黒時代を生き抜いた人間が作り上げた王国の名前は、ソリストメイン王国。 現在は滅び去っているため、古代魔法王国と呼ばれている。
この王国は、各種の魔法語に通じた偉大なる魔術師たちによって治められていた。
魔法の能力が高いものほど地位が高く、魔法の能力の低い、もしくはまったく欠如した人間は、奴隷として扱われたり、蛮族として蔑まれていた。
魔術師たちは魔力の塔と呼ばれる魔法装置から供給される無限の魔力を背景に、地上の支配者となった。
華やかな文化を作り上げ、都市を空に浮かべ、そして成長した竜さえも隷属させたという。
しかし、魔力の塔が崩壊し、ソリストメイン王国は滅びた。
ジュールの脳内メモ。
“バルナス様が使われている魔法の……ご先祖様ですね。各地にある遺跡は、この時代の方々が残したもの……。こんど遺跡に行ったときは、少しお祈りをすることにしましょう。古代語魔法を残して頂き、ありがとうございます……と”
3.剣の時代
古代魔法王国が滅んだあとに、世界のリーダーとなったのは、古代魔法王国時代に奴隷として、もしくは蛮族として蔑まれていた人々。
魔法の能力こそ低かったが、それを補う強靭な生命力に満ち溢れていたのだ。
魔法の力は存在しているが、高度な呪文は失われ、魔術師の数も少なくなった。
それにとって代わって、物事は武力によって解決されるようになっ た。そのため、現在を「剣の時代」と呼ぶ。
ジュールの脳内メモ。
“いま、私達が生きている時代ですね。戦いとは、自らの身を守るため……ではないのですか?”




