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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜  作者: くらま
4.フォースを、魔改造しよう。
35/36

ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 35

 顔の前に拳を構える。

「シュッ! シュッ!」

 そのまま、両拳で軽く牽制拳(ジャブ)を打つ仕草をした。牽制のためのパンチなので、振りは小さい。右拳を打ち、直ぐに左拳を打つ。


 打ち方のイメージが固まった。小さく息を吸った。


「いきますっ!」


 右拳で牽制拳(ジャブ)を打ちながら、単音節の神聖語を、発した。

「C!!!」

気合弾の魔法 (フォース)が発射される。


 当然のように、レイブンが避けた。


 次の瞬間、ジュールが左拳で牽制拳(ジャブ)を打った。

「Db!!!」

 もう1発の気合弾の魔法 (フォース)が、レイブンに向かって行く。


「じ、時間差だあっ?!」

 最初の気合弾の魔法 (フォース)を避けているので、レイブンの身体は右側に流れている。


 2発目の気合弾の魔法 (フォース)が、レイブンに直撃する直前。


 レイブンは右手を自然に下に下ろして、右腰に吊ったダガーの柄を握り込む。

 親指で留め革を外し、ダガーを振り上げた。


 ガイン!!


気合弾の魔法 (フォース)の軌道を強引に逸らした。




「レイブン様! ズルいですっ!!」

 ジュールは、思わず叫んでいた。

“あのタイミングなら、完全に当たっていました!!”


「バカヤロー! あんなゴツいの、当たってたまるかっ!!」

 レイブンが吠えた。


「撃ってこいとは言ったが、当たってやるとは、一言も言って無い(ねえ)!」


 もはや、子供の喧嘩である。


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