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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜  作者: くらま
3.ヒール、魔改造プラン?!
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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 25

「どんだけ危険度が高い(ヤバイ)仮定でもよ……」

 レイブンが続けた。

「実践してみないことには、話にならない(はなしになんねぇ)ってことだろ?」

「しかり」

 ガロンが答えた。

「どうやって実践するんだ? 聞いてる限りじゃ、実践できないよう(できねぇよう)にしか、聞こえないぞ(きこえねぇぞ)?」


 ガロンがニヤリと笑った。

「戦神(ノドレイ)様の神殿なら、多少は顔が効くでの。若い神官(プリースト)への教導の名目で、分割回復魔法(ヒール)の講師としてワシ自身を捻じ込むことぐらい、なんとでもなるわい。その時に、ジュールをパーティーの若手としていっしょに連れていく。完璧な計画じゃろ?」


「ガロン様……」

 ジュールが口を挟んだ。

「私(わたくし)、一応……大地母神の神官(プリースト・ニスシャ)なのですが……」


 そんなジュールの様子を、ガロンは鼻で笑った。

「お主、神殿とは没交渉じゃろうが。今さら、どの面下げて実践の場を求めるつもりじゃ?」

「………………」

 ジュールは目を逸らした。上を見上げ、口笛を吹く仕草をした。全く音がならないのが、ご愛敬である。


「それに、お主を大地母神(ニスシャ)様の神殿に行かせるのは、怖すぎるぞ」

「怖すぎる???」

 ジュールは、コテンと首を傾げた。


「説明してやるから、最後まで聞くのじゃぞ。そして、危機感を持て。よいな?」

「はい」

 ジュールは真剣な表情で頷いた。


“素直なのは、この娘の最大の利点じゃが……素直すぎる、の。見ていて、危なっかしくて、かなわんな”

 ガロンは苦笑しながら続けた。


「第一に、お主自身の商品価値が、高い……ということじゃな。ワシ個人の感想としては、高いを通り越して、高すぎる……と思うがの」

「私(わたくし)の、商品価値……ですか? ???」

 ガロンは大きくため息をついた。


「自覚しておらんだろうが、お主は、若く、美人じゃ」

 ジュールの顔が真っ赤になった。

「そんな若い美人が、分割回復魔法(ヒール)で、大きな傷を治すのじゃぞ? 周りから見たら、聖女にしか見えんわい」

「せ、聖女?!」

 ジュールは両手で顔を覆ってしまった。


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