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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜  作者: くらま
3.ヒール、魔改造プラン?!
23/36

ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 23

 そんなレイブンの様子が、熱くなっていた3人に冷水を浴びせる結果になった。


 バルナスは……ジュールを解放し、地面に置いた魔術師の杖の位置を確認した。


 ジュールは……居住まいを正した。


 ガロンは……酒瓶に栓をすると、地面に置いた。


 4人は暫し無言だった。



「皆、冷静になったみたいだな」

 レイブンが、3人に声をかけた。

「で、なにがどうなってる? オレは頭があんまり良くないからな。簡単に頼むぞ」


「ジュールが辿りついた仮定の話じゃ」

 説明の主導権は、ドワーフのガロンが握るらしい。

「ジュールが、2つの仮定に辿りついた。1つは、神への祈りの言葉の簡略化。1つは、患部を切り開かなくても、見えるようする方法」


 レイブンは周囲を警戒しながらも、真剣な表情で聞いていた。

「思いついたんだな。それで?」

 続きを促す。


「この2つの仮定。1つ1つだけでも危険度が高い(ヤバイ)が……組み合わさると、大災害じゃ」

「だから、なんで大災害なんだよ?」

「説明してやるから、最後まで聞くのじゃ」

 レイブンは頷いた。


「まず、神への祈りの言葉の簡略化。ワシが考えるに……骨折や捻挫に対する、回復魔法(ヒール)の時間が……半分以下になるぞ」

「すげーじゃねぇか……」

 思わず……といった感じで、レイブンが呟いた。


「次に、患部を切り開かなくても、見えるようする方法。神聖魔法を使いながら、脳内で患部の詳細を想像する……という、信じられない方法じゃな。ワシが考えるに……これをやったら、術者の負担が大きすぎるの。おそらく、脳が焼き切れる」

「ダメじゃねぇか……」

 レイブンは心配そうにジュールを見た。


「これだけでも……危険度が高い(ヤバイ)が、組み合わせると……凶悪度がけた違いに跳ね上がるぞ」

「ごくっ」

 レイブンが唾を飲み込んだ。


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