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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜  作者: くらま
3.ヒール、魔改造プラン?!
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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 22

「無自覚で、なんて危ないことを考えるの?! 神聖魔法を使いながら、脳内で患部の詳細を想像する?! そんなことしたら、負担が大きすぎて、脳が焼き切れるよっ!! 君は、もう少し自分を大切にしなさい!」

 そういうと、ジュールをきつく抱きしめた。

「頼むから、僕の前から、いなくならないで!!」


 ジュールは戸惑っていた。

“私(わたくし)、なぜバルナス様に抱きしめられているのでしょうか? バルナス様から伝わってくるのは……心配? 私(わたくし)を?”


「ジュール……」

 隣から、戦士のレイブンが声をかけた。

「みんな、お前が大切なんだ。だから、もうちょい、自分を大事にしろや」


 レイブンの言葉を受け、ジュールは自らの言動を振り返った。


“私(わたくし)、もしかして……とんでも無く……危険な発想に、たどり着いてしまいました?!”


「も、申し訳ありませんっ!」

 バルナスの腕の中から、ジュールが叫んだ。

「考えることが楽しすぎて、危険性を、考慮していませんでしたっ!!」




「ガロン師に、お伺いしたいことがあります」

 バルナスが尋ねた。いまだ、ジュールを抱きしめている。

「なんぞ?」

 ガロンは荷物の中から酒瓶を取り出し、中身を煽った。さすがに、飲まないとやっていられない心境らしい。

「ジュールが辿りついた仮定について、お伺いします」

「うむ」


「この2つの仮定……とんでもなく危険度が高い(ヤバイ)、ですよね?」

 バルナスの問いに、ガロンが答えた。


「危険度が高い(ヤバイ)……なんて言葉の範囲を、思い切り逸脱しておるわっ!!」

 小声でガロンが吠えた。

「ここまで行くと、大災害じゃ!! それこそ、ドラゴンが国を襲ったぐらいのなっ!!」


 ガロンの発言を受け、レイブンは警戒度をマックスにした。自然に右手を下ろし、右腰に吊ったダガーの柄を握りこむ。そのまま、周囲の気配感知を全力で行った。


「周囲に、怪しい気配は無い。商人は……馬車で寝てる。商人の所の若いヤツラと、駆け出し冒険者たちは……向こうの焚き火の周りで、寝てる」

 気配感知の結果を端的に報告する。報告しながらも、周囲に視線を走らせている。


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