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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜  作者: くらま
3.ヒール、魔改造プラン?!
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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 21

「開放骨折を、治療するのに患部を切り開くのとは、ワケが違うのだぞ? 外傷が無いのに、切り開くつもりか?!」

 ジュールは、コテンと首を傾げた。

「なぜ、そんな怖いことを?」

「お主が、いま言ったではないかっ!!」


「私(わたくし)、切り開くとは……一言も口にしておりません」

「なに!? 見えるようにする、と言ったではないか!」

「見えるようにするのに、切り開く必要は、ありません。見えないなら……想像して、見えるようにすれば良いと……思います」

「???」


「もしかして……」

 思わず……という様子で、バルナスが会話に入ってきた。

「患部の様子の絵かなんかを見ながら、治療する気なの?」

「はい。さすがバルナス様です」

 ジュールは、得たりと頷いた。




「まて。少し待て!!」

 ガロンは頭を抱えながら、考えこんでいる。


「その方法なら、たしかに患部を切り開かなくても、患部が見える」

 ガロンの発言を受け、ジュールがニッコリ笑った。

「患部が見えれば、治療時間が短くなるハズです」


「確かに、短くは……なるだろう」

 ガロンは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

「ただ、術者の負担が大きすぎる!! 絶対にやってはならんぞ!!」

「負担???」

 ジュールは、ピンときていない様子だった。


「いいかジュール。良く聞くのじゃ」

「お伺いします」

「お主のやろうとしている行為は、両手で別の細工物を作ろうとしているようなモノじゃ。それも、ワシですら引くような、細かい細工物じゃ」

 大きく息をつき、こう続けた。

「そんなことをやってみろ。脳が焼き切れるぞ!!」




 キョトトンとしているジュールの頭を、バルナスが軽くはたいた。

「え?!」

「これは、お仕置き」

 バルナスは怒っていた。


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