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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜  作者: くらま
3.ヒール、魔改造プラン?!
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ある神官の成長日誌 〜ジュール編〜 18

 ジュールの脳内メモ。

“ガロン様……お熱を出さないと良いのですが……。あら? バルナス様はなんて仰っていましたっけ?!”




 爆笑も収まり、ドワーフのガロンが、説明を再開した。

「骨が繋ぎ目から外れて、プラプラしている場合は……」

 ガロンは、手首をプラプラ振ってみせた。

「繋ぎ目に骨を押し込み、回復魔法(ヒール)をかける。押し込む技術は、ワシら神官(プリースト)よりも、薬師の得意技じゃな。この時の戦神(ノドレイ)様への願いは、外れた骨と周りの色々を、元に戻して下さい……となる」


「骨の繋ぎ目は、関節。外れてプラプラしているのは、脱臼……ですね」

「関節! 脱臼! 次に薬師と会う時、ハナシが進みそうじゃ!」

 バルナスの解説に、ガロンが喜びの声を上げた。


 ジュールが、自らの手首をプラプラさせている。

 手首を固定した瞬間、彼女の瞳に、理解の色が浮かんだ。

“固定! 神官(プリースト)ではなくて、薬師の領域!!”




「体内で折れている場合、表からある程度、骨の位置を治す。その後、戦神(ノドレイ)様に願うのじゃ。骨を繋ぎたいので、御力をお貸しください……とな」


「体内で折れているのは、閉鎖骨折。骨の位置を治すのは、徒手整復……ですね」


 ジュールは、自らの腕を触ってみた。硬いのが、骨?

“よく分かりません……”




「流石に覚えきれん!! 嬉しい悲鳴じゃな!」

 ガロンは嬉しそうだ。そんな様子を見て、他の3人の顔にも、笑顔が浮かんだ。




「捻挫の場合も、閉鎖骨折と同じじゃな」

 ガロンは、覚えた言葉を早速使っていた。

「戦神(ノドレイ)様に、捻った部分を元に戻したいので、御力をお貸しください……とな」




「願いの言葉が、負傷箇所により、微妙に異なる……この解釈で、あっていますか?」

 ジュールの疑問に、ガロンが答えた。

「あっておる」


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