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第二十四話 「山田はズルい」

「なんだか、満更でも無さそうな顔だな・・山田」


「ヴぇッ?!??・・そ、そんな事ないよ!?むしろ超どうでもいいと言うか・・なんというか・・あ!?で・・ででもね!別にきっくんの事が嫌いってわけじゃないからね!決してきっくんの事フッたわけじゃないからね!だってきっくんが嫌いだったら今頃一緒に下校だなんてしてないし!」


今度は手を小刻みにあたふたとさせてまるで少女漫画のメインヒロインかよ。

山田は本当に一つ一つの仕草が世の男子を振り向かせてしまうな・・。

お前という可愛い存在が世の男子達を魅了させてしまうのも無理はない。

というか、そんな慌てて誤魔化すってのは・・やっぱり好きなんだろうな。

ここでハーレム系ライトノベル恋愛小説か漫画ならきっと。

「アレ?お前なんでそんな慌ててんの?」と一言述べてしまうだろう。

しかし、俺は違うので優しくこう答えよう。


「そんな慌てなくても俺はお前の事嫌いじゃない・・好きだぞ」


「ワフ?!」


「友達として」


「あ゛ーッ!!二段落ちだーッ!!イケないんだー!上げてから落とすなんて最低!」


露骨にお前反応が面白いな。

ニヤニヤとちょっと悪趣味かもしれないが笑ってしまうな。

山田・・お前本当に可愛いな。

そんな、頭抱えてワシャワシャとした後に指さして涙目になるのは反則の可愛いさだ。


「おいおい・・正直な感想を述べたまでだろ?そんなガッカリするなよ」


「し、してないもん・・ただ・・」


「ただ?」


「柳原が校則違反するから・・」


「してねぇよッ?!」


「してるもん!第十五・人を上げて落とす行為は校則違反!だもんね!(嘘だけど)」


なんだその校則!?

聞いた事ない校則だよ、ていうかなんだその俺の作った偽病の様な校則はッ!?

そんな俺ルールの様な校則が存在してたまるかッ!


「山田なぁ・・」


「だって・・私柳原の事好きだから・・」


「ブッ・・そんなごにょごにょと言いながら言っても聞こえてるからな」


「そりゃそうだよ!えいッ!」


「ば・・馬鹿ッ!お、お前ッ!」


ガッッ!


こ、コイツ・・俺の一瞬の油断をついて体にしがみつきやがった。

思わず体制が崩れてグラっとなったが大丈夫こけてない。

コイツが身長俺より高かったたら危なかった。


「ていうかお前・・いきなり・・」


「だって・・わざと聞こえるように言ったんだから!」


「ヴッ・・分かったから・・その上目使い・・止めて・・可愛いから」


「んふふ~・・ありがとう!君の趣味に合わせた甲斐があったよ!(昔読んだエッチな本のおかげだよ)」


「なんだよそれ・・ったくよ(なんで俺があの仕草好きだってバレたんだ?)」


やっぱ天然って奴なのか・知らず知らずに俺の趣味に合わせてそうやって攻めて来る。

山田と接する時の唯一苦手な部分だ。

凄い、心がドキドキして・・心臓の鼓動が早まってしまう。

胸が苦しいんだよ、時々アイツと喋っている時。

そういう事されるからな。


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