第百二話「吾らが理事長と我らが太陽の先生」
謎の男の声、どこか聞いた事ある秦のある耳に響き心に伝わる声。
その声と共に俺の後ろの方の階段からステージを上がって来た者。
そう、あの人だ・・この場を唯一どうにかできそうな者。
全ての学園内の味方であり最大の救世主【理事長】ッ!
「君達、私がいつまでも君らを野放しにすると思ったら大間違いだぞ?」
「理事長だと!?貴様ぁ!堕舞黒様に反抗する気か!?」
「笑止・・もとよりあなた方が汚い手を使いあの手この手で私の事を操れていると勘違いしているだけだ・・堕舞黒君という最大の障壁が無くなったからこそ今は君たちに協力する義理もない・・」
「なんだと?!き、貴様!!自分が今どういう行為をしようとしているのか分かっているのか?!」
「分かっているとも・・大事な未来永劫ある生徒達を守るそれだけの事だ」
「貴様ァ!こんな事して・・ただで済むと思うなよッ!」
「そちらこそ・・今、この場で下がるというのなら私も何もしないが?」
「ふざけるなぁッ!お前がどんな力を持っていたとしても私達の勝利は揺るがない・・なにせこちらにはアレを握っているんだ・・グへへ・・」
「・・・ほう、強く出たな」
なんだ、さっきから会話の内容がよめない。
一体何がどうしてどうなっているんだ?
アレを握っている?
SPも理事長も発言が意味深すぎる。
一体、うちの学園で何が起こってしまっているんだ。
一体、どこで何が動き始めているんだ。
俺のあの日常は・・どこへ消えてしまう?!
い、いや・・この際もうそんな事気にしている場合じゃない。
今、理事長が止めてくれているから先生たちも無言で見守るが。
これってもしかして理事長も追い詰められているんじゃないのか!?
「終わりだ理事長ッ!貴様の人生は・・」
ダダダダダダッダーンッ!!!
SPが何かしようとしたその時、天から謎の物体・・いや人が舞い降りる。
音速さえも凌駕してしまいそうな勢いのある神速の神風の人物。
このステージに降り立った瞬間、凄まじいマシンガン並の物音で。
この場を駆け巡り、SP達の首を次々とあて身していくッ!
「暴力はいけないな・・イケナイだろう・・生徒の前で大の大人がいくら正当防衛とはいえ相手に対して力を力でねじ伏せる事はただの争い返しにすぎない・・だが、時は正義と偽り自ら悪になる事も必要だ・・自ら反面教師となり今この場だけ生徒達に力とはどれほど醜いモノか教えるいい機会だ、暴力は何も生まない、争いも何も生まない、そう、無意味なんだよ、この世で一番・・無意味で無価値・・それが暴力だ」
早い・・早すぎる。
自論を早口言葉の様に演説をしながらSPを一ひねり・・なんて人だ?!
この動きは人間か、それとも人力を越えた化け物の領域か。
次々と気絶させては、風のように去りいた事を感じさせない。
まさに、強者・・一体そんな人物は誰なのか・・。
この場にいるSP全てが気絶したと同時に神風は止み。
俺達の前にその姿を現した。
「だが時には自らその実に無意味で無価値な行為をやらなくてはいけない、大事なモノを守る為に正義を偽り悪になる・・お前達が私と戦うにはあと数百年足りない・・私は常に君たちの先の先のゴールに常にいる・・よってお前達は勝てない、勝ちたければゴールその足をもっともっと未来へ向かって伸ばす事だ、さすれば勝てるだろう・・まあだが一つだけ必要なモノがある」
目の前に現れたのは風の様に早く凛々しく太陽のように輝かしい男。
サングラスを外して相手に向かって静かに怒る様に述べた。
「君は・・大事なモノを守る為に悪人になる覚悟はあるか?」
「猫鼠先生ッ!」
風と共に現れたのは凛々しい姿をしたバランスの良い屈強な男。
そう、津久井 猫鼠先生ッ!
僕らの正義の味方は・・遅れてやってきてくれたんだッ!
NEXT




