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街路樹は知っていた-09

ぜんかいのおはなし~!


YELLOW、沈黙。んで、彩花vsブルーの戦いが始まったの。

おしまいっ!

「意外と簡単には獲らせてもらえないみたいねッ!」

「それはお互い様だ。一体何だ、その挙動は?」

お互いに円の軌跡を描きながら、パイルバンカーを撃ち合う。

私が左・左・右へと体重移動する癖、このBLUEにはとうに掴まれている。


誰かが言っていた。今まで助かってきたやり方を崩した時、敗北が決定されるのだと。


キュィィィイ…ン! ローラーの歯車が大地を削る。

このままでは埒が明かない。


左、左旋回、右に回り込んでバンカーショット!

火花をちらしながら、バンカーが空を切った。速い! そして、BLUEからの一撃、二撃目を… かわす!

先程からその繰り返しだ。このままではあの人にも顔向けができない。


パターン2を試行! 私は体勢を低くし、左・右・右急旋回・左バンカー!

ヒット! しかしそれはBLUEの肩パッドを弾き飛ばしただけに終わった。


パア…ァン!

EMLの発砲音。と同時に、ボム…という音がする。どうやらYELLOWが沈黙したようだ。

「よそ見とは感心できないな!」

BLUEからのバンカーショット二撃!

避けたつもりが私の左腕のバンカーが損壊、超信地旋回を繰り返して間合いを取り直す。

「あなたこそ、仲間がヤられたって言うのに、随分と余裕なのね!?」

くそ… なかなかタイミングがつかめない。


もし私が完璧だったなら。

あの時のメイ先輩のように…。


パターン3を試行。

右・右・右急旋回・右バンカー!

パターン4を試行!


「彩花ちゃん、左へ!」

突然、村川先輩の声!

私はフェイントを入れながら、左へと回り込んだ。

パァァァ…ン!

EMLの発砲音と同時に、BLUEの右腕が吹き飛ばされた。

「すまねぇ、外した!」

「いいえ、上等です、先輩ッ!」

私はその勢いのまま吹き飛んだ右腕の方へ転回し、アッパー気味にバンカーショットを放った!


ヒット!

私のバンカーはブルーの肩口を突き抜け、頭部ユニットを砕いていた。

「彩花ちゃん!」

「了解!」

私はそのままBLUEを放り上げる。

パァァァ…ン!

火花がBLUEのコアを貫いた! スローモーションのように、ゆっくりと、BLUEの身体が落下していく。

私は親指を立てて、感謝を告げた。

さぁ、次はREDと人間だ…。


◇     ◇     ◇     ◇


「野村よォ、間違っても俺に当てるんじゃねぇぞ」

「わかってるって」

俺は野村と合流、奴の援護を受けつつ、右翼からREDの方へと足を進める。強がって飛び出してきたはいいが、正直言ってスナイパーは怖いもんだ。てなわけで、装甲の厚い野村に間に入ってもらいスナイパー共を足止めしてもらっている。


それにしても、だ。

つくづくテクノロジーというのは化けモンだ、と思う。

前回あれだけ苦戦した件の3体との戦闘も、今回はこれほどまでに有利に進んでいる。これだけのシステムを構築した一成も大したものだが、それをここまで完成させたフロンティアの技術力と資本力は馬鹿にできない。どうせ今回の一件だって、取り込んだデータをフィードバック、蓄積させて、アメリカにでも売りつける算段なのだろう。全く、大人って汚いからキライッ!


…とまぁ、俺がやっても可愛くないから撤回するがな。


おっと、目前50m程のところにRED発見。どうやら誰かと交信をしているようだ。


パァァァ…ン! 突然の発砲音。

多分、村川のEMLか。彩花ちゃんの方も片付いたのか?

『すまねぇ、外した!』

『いいえ、上等です、先輩ッ!』

どうやら上手くやってるらしい。

『彩花ちゃん!』

『了解!』

パァァァ…ン!

果たして、どうなった?

俺は足を早めつつ、無線から流れる音声に集中した。


『…次は、どこを攻めたらいいですか? 舞衣さん!』

ふぅ…。どうやらアッチも落とせたらしい。

『なら、司馬クンの方へ回ってもらえる?』

「いや、コッチよりそちらで展開してもらえればいい」

『そう、くれぐれも気をつけてね。なら彩花ちゃん、コイルガンで野村クンとともに司馬クンのサポート! いい?』

『彩花、了解!』

『野村、了解!』


後十数m。


REDは相変わらず停止したままだ。俺は摺足でじわりと距離を詰める。

遠くではコイルガンと実弾との交戦の音が生々しく聞こえてくる。

現状は7対4。数の上ではこちらが有利だ。だがもし、もしも、だ。

突入してきた連中が噂に聞くDOGSであったなら。情報通りあの押井譲の私兵集団であったならどうだろう?俺は岩陰から様子を伺った。

「大人しすぎる… 本当にDOGSなのか…?」


カツン…!

マズい、石蹴とばしちまった。


REDは…

………


気 付 き や が っ た !


ヤバ…! 咄嗟に俺は身を隠した。

REDはこちらにスタスタと歩き始めると、能弁に語りかける。

「待っていたのですよ、あなた方を。これだけ待ったのに、あなた一人とは、本当に見縊られたものですね」

「やかましい! そっちだって、まだ手勢が残ってるんだろうがよ?」

「ええ。全く侮辱以外の何物でもありません。よりによってDOGSの力を借りねばならぬとは…」

DOGS…。…へ!? マジでDOGS!?


ハイ、後はREDと私兵3名を残すのみとなりました。

それにしても、私兵たちが変に大人しいですね~。

なんだか不気味ですね~。

とかなんとか言っている内にお時間となりました。

それでは次回の講釈で。

さよなら、さよなら、さよなら~♪

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