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街路樹は知っていた-08

ぜんかいのおはなし~!


DOGSが攻め込んできました!

おしまいっ!

フィールドは地下、それもだだっ広い1km四方高さ数mの空間を想像してみて欲しい。所々に岩の柱、ガラス化した砂が散らばる地面。そこが戦場だ。俺達はこれから、背にした地下施設を守るための防城戦を繰り広げるということになる。


最背面には六本足の大きなドローン。秋帆が準備したという防御に特化した1基を配置してある。そしてそのドローンの前面に位置するのが村上機。岩の高台を防御壁代わりに、全体を見渡し指示。場合によってはスナイプするという役目を担っている。


最前線には彩花機と司馬を守るように俺、一成、舞衣機が配置。俺達と少し離れたところに遊撃機として野村機が位置に付いている。


「標的確認。ヒトと思われる熱源3、後の3はおそらく前にやり合ったアンドロイドか? …合計6を確認」

村川から無線が入る。

「コッチから見えるっちゅうことは、あっちにもコッチの編成がほぼ見えてるってことか?」

司馬が姿勢を下げながら、一言。

「どちらにしましても、絶対にこの施設は守らなければならないということですわ! おわかりですわね?」

「ああ、期待しててくれ。コッチだって以前の俺達じゃない…」

俺は呟くと、アンカー付きの照明弾頭を手にした。影が少なくなるように、慎重に、慎重に…


村川から敵の位置情報が流されてくる。その真上が照明弾の標的となる。

「対閃光防御用意…!」

村川の指示に従い、俺達はヘルメットに装着してあるバイザーを下ろした。

「撃て!」

俺達は照明弾のトリガーをひいた。果たして、3発の照明弾は一直線に天井につき刺さり、周辺をまばゆく照らし出す…。


「第一波、斉射!」

俺達はコイルガンに持ち替え、標的が隠れているだろうあたりへと照準を合わせた。

一瞬、敵に動揺が走ったように見える。しかし、それもすぐに平静さを取り戻したかのように見えた。

「敵、前進中! 注意しつつ、包囲陣を構築!」

「了解!」

やはり敵さんはプロだった。こちらのスコープからは全く視認できない。にも関わらず、的確に前進を続けているのだ。


野村が動いていた。ローラーダッシュ全速で敵背面に回り込む。そして、挟み撃ちにしようという手はずだった。

「野村から各機へ。こっからでも全く見えやしねぇ。村川よォ、連中は一体どこに隠れてる!?」

「気をつけろ。一機、そっちへ向かっている!」

「なに!?」

タタタ… ン

野村の位置からそう離れていない場所からの射撃。

「避けろ!」

「うわっ!?」

そして、死角からアームパンチが飛んできた!

装甲に火花が走った! 間一髪でそのアームパンチを避けると、野村は旋回しながら間合いを取る。REDがそこにいた。

「…なるほど、これは手こずりそうですね」

REDはアームパンチを愛おしげに擦ると、再攻撃に備えて構えた。


タタン… タタン… タタン…

「あいたたたた!」

装甲が敵の援護射撃を弾いた。すかさずREDが足元へとダッシュを仕掛けてくる!

「こなクソぉォォ!」

二撃・三撃・四撃目のアームパンチの連打! REDの足元に薬莢が雪崩落ちる。しかし、これもギリギリでかわしながら、野村はアイアンクローを伸ばし、REDに一撃を加えようと試みた。しかし、その攻撃も虚しく空を切るだけだった。

「くっそォ!」

野村は旋回を繰り返しながら、再び間合いを取る。しかし、援護射撃が野村の間合いを許さなかった。仕方なく、ローラーダッシュ全速で岩の陰に入る。弾丸が石柱に弾かれて、砕ける音が伝わってきた。

「マズい…。こりゃ、戦略を誤っちまった…」


「作戦変更、中央を守っているヒトの一団を突破!」

「了解!」

村川から指示が入る。

「待って! それは危険よ!」

舞衣姉さんからの無線が割り込んでくる。

「敵は野村クンを嬲りながら、一機づつ潰していく作戦よ! あの三人の側に二機、ブルーとイエローがいない?」

「…います。おそらくですがこれが… ブルーとイエローを確認!」

「村川クン、EMLを発射できる?」

「ハイ、どこへ?」

「あの三人が隠れている岩陰が標的。弾はアクリルで。いい? …三発連続で食らわせなさい!」

「了解!」


村川は手元のスイッチを手際よく入れていく。

「…コンデンサー出力十分! 一番から三番まで開放、連射モード確認!」

「撃て!」

「ハイッ!!」

パーン… パーン… パーン…

射撃音がここまで響き渡った。と、ほぼ同時に敵さんが隠れていた岩が砕け散る。

「…ね、EMLはこうやって使うの。まだまだレーダーにしか専念できていないようでは困るわよ!」

「すみません!」

「次弾が撃てるまでは、後どれ位かかりそう?」

「2分…ください。一発だけなら、それで十分です」

「2分…ね。野村クン、今のうちに戦線を一旦離脱しなさい!少しの間、時間を稼ぐから!」

舞衣姉さんが俺達に命を下した。

「あの3人を地面にしっかりと貼り付けておきなさい! 弾はアクリル。弾幕、欠かさないように!」

俺達はコイルガンの照準を岩のあったあたりに向けた。なるほど、スコープ越しであれば、なんとか人影らしきものが見える。

「撃て!」

一斉にトリガーが引かれる。その間に、野村は石柱の影から逃げ出した。


REDがその後を追いかけようとする。が、舞衣姉さんのM72A3が炸裂した!

「もういっちょ!」

ドヒュ…! という発射音。やがて、REDの側に着弾した。

「今のうちに彩花ちゃん、お願い。司馬くんには少し、荷が重いかもしれないから」

「了解です!」

「舞衣さん、この俺を侮ってもらっちゃ困りますぜ…」

彩花と司馬が射線の外へ飛び出した。窮地を脱した野村が、敵側面からLAMを二発、射出する! 結果として、ブルーとイエローをその場に縛り付けることになった。これで彩花と司馬がブルーとイエローのいる場所へ取り付く時間が稼げる。

「小隊、前進!」

俺達はコイルガンを三点バーストで連射しながら、ゆっくりと三名の人影の方へと向かった。


ポゥ…ン!

敵側から、何かが発射された。

「散開!」

舞衣姉さんが言うが早いか、俺達はローラーダッシュで着弾地点から距離を取った。ドム…ン! という音とともに、俺達がいたはずの場所が吹き飛んでいた。


「舞衣さん、撃てます!」

村川からの無線。

「アクリル弾使用、照準は… 司馬クンを支援して!」

「了解!」

村川は更に次弾の為の昇圧を開始していた。

果たして司馬は… ヤバい、イエローの方に向かっている。

村上はイエローへと照準を定めた。


ところが、である。イエローの腕もまた、村川を指向していた。ニードルが発射される。村川は重いそのボディを超信地転回してニードルを避けた。そして、改めてイエローに照準を定める。その先には…


司馬が献肘をキメていた! イエローは無残にも吹き飛び、地面に叩きつけられる。司馬は電磁ロッドをコアに突き立てると、更に強化されたパルスショットを喰らわせた! そして、村川に合図を送り地に伏してイエローを蹴り上げる。


パァァ…ン…!

アクリル弾が、イエローのコアを貫いた。

イエローはそのまま沈黙。司馬は親指を立てて、村川の健闘を讃えていた。


◇ ◇ ◇ ◇


一方で、彩花はブルーと間合いの取り合いになっていた。

キュィィィン… というローラーダッシュの音が周囲に響き渡る…!

ハイ、戦闘シーンに突入しましたね~。

いかがですたか? 手に汗、握りましたか?

私は手に汗握りながら、タイプしておりました。

いや~、この迫力が伝わっていればよいのですが、いかがでしたか?

おっと、そろそろお時間となりました。

それでは皆様、さよなら、さよなら、さよなら~♪

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