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※注 ちょっと過激なえっちい表現があるよ!
神々が住まう神域ではその日、皆を長い間苦しめた邪神アシャールが倒された事を祝う宴が催された。 此の宴には邪神に力を奪われ消滅した同胞の神々を弔う意味もあった。
此の機会にオーグ様が俺を他の神々に紹介してくれたが、俺は昼間の事がショックで未だに引きずって呆けていた。
「皆の者! 此の者が邪神アシャールを倒し、我等の新たな同胞となったマサキ ホンゴウじゃ!」
『うおおおぉぉぉーーーーーーっ!!!!』
『我等をの救い主よ!』
『有り難う、マサキ!!』
神々から浴びせられる称賛の声も、今の俺の心には響いてこない。
オーグ様はそんな落ち込む俺を気遣って、俺の紹介が済んだら直ぐに静かな部屋を用意し休ませてくれた。
俺はその部屋の壁に凭れ掛かり、何をするでも考えるでもなく、ボーと過越していた。
「これから、俺…どうなんのかな……」
元の世界に戻れても良いことなんて無い。
寧ろ悪い出来事ばかり続いていた。
それでも俺には家族が居る。
心配してくれる両親、姉や兄が居るんだから。
それにこの未知の世界で暮らしていける自信がない。
俺、二ノ宮の野郎と違って低スペックだし……。
駄目だ、考えれば考える程不安になる。
今日は色々在り過ぎて疲れたよ、パトラ○シュ……。
このまま寝てしまおう。
その場でゴロンと横になって目を瞑り、只静かに呼吸する。
眠りで意識が遠のくのを待っていると、扉の向こう側から女の子が俺に話し掛けてきた。
「あの……お食事をお持ちしました」
正直、今は食べる気が起きない。
とても食事が喉を通りそうもない。
重く感じる体を気怠げに起こし、ゆっくりとした動作で扉に向かう。
食事を断る為に扉を開くと其処には身体が細く、服の上から僅かに膨らむ思春期特有の胸の大きさ、部屋の外の通路は薄暗いのにそれでも淡く輝くお尻近くまである長い白金の髪にアクアマリンの瞳、白い肌に耳が長く尖っており、何処となく妖精の女神アイリーンと似て、とても言葉では言い表せない美しい顔立ちに見た目が年齢が十四、五歳位の少女が銀盆にお粥の様な食べ物を載せて立っていた。
普段の自分ならその美少女に見惚れているだろうが、生憎、今の俺にはそんな元気は無い。
「……ごめん、色々あり過ぎて気分が優れないから食欲が無いんだ。 悪いんだけど食事は要らない」
「それは大変! 私は此れでも医療を司る女神ですので御身体を診察致しましょうか?」
「いや、気分的なもので身体は別に何処も悪くないんだ。 只、今は一人にしてくれないかな」
「そうですか……。 あ、あのう、それと父と母を助けてけ下さって有り難う御座いました。 私はユティーファと申します」
「父と母?」
はて? 俺、誰か助けたっけ? 心当たりが無いんだが。
「父はマキシ、母はティファーユです」
「ああ、あの二人の」
道理でこの娘、ティファーユに似ているわけだ。
「礼を言われる事は何もして無いよ。 逆に俺の方が二人に助けられたんだから」
邪神とやらは自滅したようなモンだし、帰る途中に凶暴なワケワカメな生物もマキシとアーダさん達が倒してくれたし。
「それでもその場に貴方が居なければ、母は邪神アシャールの力で虜となり、私達の下には戻らなかったと父と母が申しておりました」
もしかしてあの卑猥な状態って、俺が思っていた以上に危なかったのか!?
まあ、何にしても人の役に立ててよか――
『グガッ! グッ、グウウウ……ッ!!』
突然、俺の中で何かが溢れ、それが暴風となって荒れ狂う。
身体から何やら黒い靄が噴き出している。
そしてその黒い靄は俺の頭上で塊となり徐々に人型の顔を形成する。
それは昼間、自滅して死んだ邪神アシャールだ!
『クククッ!! 少々時間が掛かりましたが、やっと此の肉体を掌握しましたよ!!』
「こ、これは!?」
ユティーファが銀盆を取り落とし、その上に載っていたお粥のお椀が落ち、中身を床にぶち撒ける。
膝をついて倒れそうになった俺の身体を咄嗟に支えてくれたティファーユが険しい顔で邪神を見る。
「まさか、倒した者が倒された者の力を取り込むこの世界の法則と仕組みを利用して己の思念体を能力に忍ばせていたのですか!!」
『その通り!! 後は此の者の精神を支配して冥界から私の魂を呼び戻し、此の者を依代に魂を同化すれば私は邪神として再び蘇る!!』
「ちょっと待て! マキシがお前は完全に死んだって断言したぞ! 何で生きてんだよ!!」
「違います、マサキ様! 此れは邪神アシャールという形の能力! 飽くまで生前の本人の命令を実行得する絡繰り人形! 此のアシャールに命は在りません!」
『だが、私が私の魂をこの世に呼び戻せばその限りではない! そしてお前は消滅し消えて無くなるのだよ、マサキとやら!』
げっ!? それは御免蒙る!!
でも困った。 俺にはコイツをどうにかする術なんて無いぞ……。
等と俺が考えているとユティーファが決然たる態度で言い放つ。
「邪神アシャールよ! 今の貴方は所詮思念体! ならば、今、此処に在る貴方を浄化すれば邪神アシャールという存在は完全に消えてなくなる!」
『それがどうしたというのですか? 貴方に何が出来るというのです、ユテーファ!』
アシャールの思念体は勝ち誇った顔をしている。
「……」
ユティーファは俺に両掌を向けると俺の身体はふわりと浮かび、背後に在る部屋への入り口を潜り抜け、部屋に押し込まれてそのまま床にゆっくり落ちる。
ユティーファが俺に続いて部屋の中に入り、扉を後ろ手に閉ざした。
ユティーファは無言で自身の着衣に手を掛け徐に脱いでいく。
そして彼女は思春期で未だ生長し切っていない未熟だが白く美しい裸身を晒す。
『クククッ! 御自分の身体を差し出してこの男の命乞いですか? 良いでしょう! 御優しい貴女に免じて一考しましょう』
「駄目だ! コイツ、君を虜にするだけで俺を開放するつもりなんて一切ないんだ!」
ゲスなコイツの考えが手に取るようにわかる。 このままじゃあ、この娘が危ない!
「……マサキ様、私を信じて……私を受け入れて下さい……」
ユティーファは囁く様に言いながら足を伸ばした状態で床に座り込んでいる俺の身体の上に自分の身体を重ねた。




