2
「もう朝の8時なのに霧が濃いな……」
冬だというに妙に気温が温かい。 それに加え、明け方迄降っていた雨の所為で余計に霧が濃くなっている。 1m先が全然見えん。
神社は確か此処等辺だった筈……。
神社の名前が彫られた石碑にぶつかりそうになった。 危ない危ない!
「さて、コイツを清めに行きますか」
俺は革紐に付いている水晶の勾玉を握りしめ、手水舎に向かい、|柄杓
《ひしゃく》に水を入れ、それを水晶の勾玉に掛ける。
参拝の為、次いでに左手と右手、口の中を水で清め神社にお参りに行く。
この神社は良縁を結ぶ事で有名だ。 願わくば良縁に恵まれる事を願い神社を後にした。
……筈なのに、何故か入り口が見つからない。 霧が濃い所為もあり方向が掴めない。
「仕方ない。 一旦戻るか……」
俺は来た道を引き返す。
すると霧が徐々に晴れて来た。
で、周囲を見渡してビックリ! いつの間にか床や壁が石のレンガで出来た通路を中を俺は進んでいた。
「此処、何処だ?」
取り敢えず通路を進んでいく。
「何か生臭い……」
暫く通路を進むと前方から金属と金属がぶつかり合い、男の怒号が聞こえてくる。
しかも床には何か得体の知れない生物?だったモノの残骸、肉や血が飛び散っている。
さっきから生臭い匂いの正体は此れか!
「やっべ! 何か知らんが此処は危険な感じだ。 引き返した方がいいな」
そう考え、引き返そうとした矢先、絹を裂くような女性の悲鳴が聞こえた。




