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俺は教皇と呼ばれた白いローブを纏った小柄な人物の指示に従い後に付いて行く。
続いて俺の後から黒いローブの集団――多分、教皇の部下達が、俺の背中――強化外骨格の背面を見ながらおっかなびっくり付いて来る。
陽の光によく映える白居漆喰が塗られた壁、白い石畳の通路の上を俺達は歩いていた。
正直、今のうちにシナモンと連絡を取りたいのだが、いかんせんこの強化外骨格の装甲は薄い。 よって声が容易に外に漏れる。 そうなると俺が喋れる事が発覚し、彼等bに詰問されて色々と面倒になるだろう。 それに何が大丈夫で何が拙いのか分からない状態での受け答えは誤解や混乱を生み、危険視され危害を加えられる可能性もある。
それが伝わったのか、教皇が前を向いて歩きながら俺に話しかけてくる。
「自分が置かれている状態が不安のようじゃの。 心配せんでも悪いようにはせん――と、言ってもお主には信じられんか。 何せ儂がお主のこの状況を作り出した張本人出しのう。 今は信じてくれとしか言いようが無い。 ……スマンのう」
良く分かっているじゃないか。 アンタが俺を召喚した張本人なら信用なんて出来るわけがない。 とは言っても逃げようにも此処がどこかも分からない。 今は大人しくしているしか無いが機会があれば速攻で逃げ出したる。
今後の方針が決まった所ところで教皇が他の扉よりも一層大きく細緻な彫刻が施された木製の扉の前で立ち止まった。 どうやら目的の場所に着いたようだ。
扉の両脇に控える全身甲冑を纏い手には槍を腰には剣を佩いた騎士風の者達が中にいる者に向けて向上を述べ。
「フェリシア教皇様と勇者様のおな~り~!!」
俺達をその大きな扉をの向こう側、室内に迎え入れるために大きな扉は少し軋んだ音を立てながら騎士達によって開けられる。
扉は思いの外重くないようで、二人のの騎士でも十分開けられるようだ。 それとも二人の騎士は力自慢でこの重そうな扉を難なく開けられるのだろうか?
扉は徐々に開かれ、室内の様子が窺い知れた。 と、同時に中から物凄い熱気が扉の前に居た俺達に向かって溢れてくる。
何だ、この人数!?
室内――多分大広間?の中に居た大勢の人物の注目を集めながら俺達は中央に開いた空間に向かって歩いて行く。
特に注目を集めているのは俺だ。 何せ強化外骨格を身に着けているのだから。
「おい……。 アレってロボじゃね?」
「それっポイわね……」
「アレも僕達の仲間なの?」
「此処に連れて来たって事は多分……そうじゃない?」
周りのざわめきの中から聞こえた話し声。
惜しい! ロボットじゃなくてパワードスーツだよ! 思わずツッコミを入れそうになり慌てて口を噤む。
話声が聞こえた前方に目を向けると其処には既に数人の人物が並んで立っていた。
え!?
並んでいる人物の年齢、性別、体型はまちまちだ。 服装も着古した感のある民族衣装や古代ヨーロッパ風の衣装等バラエティに富んでいる。 その中に。
何で……何で奴が……
ただ、俺にとってはそんなもの些末な事だ。
そう、今の俺にとっては。
現代風の衣服に身を包んだ者、その中の背広を着た俺よりも少し年上の東洋人の男。
奴が居た。
この俺が見間違える筈なんて無い。
俺と俺の愛する麗夜さん、二人の幸福を奪った憎き相手。
”二ノ宮 勉”!! 何でお前が此処に居る!?




