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Machine Smith  作者: 真田 貴弘
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 色はタブレットPCの時と同じ艶消しの黒。 大きさと厚さはカードサイズの電卓と同じ位。 持ち手は左右対称に凹凸があり、親指を当てるらしい所には少し凹みがある。 此れは左右どちらか一方の手で握り、左右の手のどちらでも操作出来る仕組みだと何故だか何となくそう理解できた。


「その神器の扱い方はお主なら理解できる筈。 何せ其れを生み出した本人じゃからの。 それと神器には必ず――必ずじゃ! 名前を付けなさい。 でなければ盗まれて悪用されてしまうやもしれんのでの。 過去にそうした事例が多々あるのじゃ。 其れを防ぐ方法が神器に名を与える事なのじゃ。 生まれたての神器に生み出した者が最初に名前を付ける事で神器の持ち主と成り、他の者には一切扱う事が出来ん様になる。 その他に、神器は自分の中に仕舞ったり呼び出すことが出来る。 ほれ、此の様にな」


 オーグ様が握り締めていた杖が、現れた時の様に一瞬で何処かに消えてしまった。

 此れが”自分の中に仕舞う”という事か。


「神器についてはの説明はこれくらいじゃな。 後は自分で使い方を色々試してみなさい。 流石に生まれたばかりの神器の扱い方まで儂には教えられんでの」


 オーグ様には色々と良くして貰っているので心苦しいがこれだけは言っておこう。


「あの……嫁さんはホントにこれ以上は勘弁して下さい。 俺もこの世界に来たばかりでどうやって生活していけばいいのか分かりませんし。 それに、俺……元の世界で彼女と……恋人と別れたんです。 守れなくて別れたんです。 ですからこんな情けない男の俺じゃあ、嫁さんを幸せにしてあげるなんて難しいです」


 自虐になってしまうが此れは事実であり俺の本心だ。


 ユティーファは仕方がない。 俺の不甲斐なさが招いた結果だ。 しっかり責任は取ろう。 しかし、これ以上嫁さん増やされても俺の能力では対処できんよ。


 ハーレムは創作物の物語の中で楽しむぐらいが丁度いい。 リアルハーレムは色々と物凄く血生臭いらしいし。 


「ほっほっほっ、安心せい! 此の神域では神は働かんでも食っていけるし、欲しい物があるのなら他の神に相談すれば良いだけじゃ。 ……只、邪神アシャールの所為で神も随分減ったからやれる事には限りがあるが。 その為にもマキシやお主達若い神には頑張って励んで貰いたい」


 遠回しにナニを励むよう言われてしもうた……。


「じゃから、できればロミナも娶ってやって欲しいのじゃよ」


「ロミナさん、ですか? 確かユティーファの従姉妹とか……」


「そうじゃ。 あの娘は今、妖精族の王をしておる。 絶世の美女で器量良しのよく出来た娘じゃがロミナに紹介した男共は皆逃げてしまうんじゃ……。 しかしお主なら大丈夫!」


 自身を持ってロミナさんを俺に薦めるオーグ様。

 その根拠は一体何処から来るのだろう?


「何でそう言い切れるんです?」


「お主が今までおらんかったタイプの男神だからじゃ」


「いや、だからさっきも言ったように――」


「だからじゃ」


 まさか……。


「ロミナはのう、お主の様な男が良いんじゃ」


 其れって、ダメ男が好みって事じゃねえか!


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