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神にも三種類おり、自然から生まれた神、知的生命体の信仰から生まれた神、下位次元生物から進化した神がいる。
自然から生まれた神は温和で穏やかな性質の者が多い。
だが反対に信仰から生まれた神は気性が激しく欲深い。 そして神としての理力もかなり強い。 但し、信仰で生まれたが故、信仰無くしては存在できず、信仰が途切れれば消滅する。
下位次元生物とは人間等の動物や植物の総称で、魂の次元上昇を自力で行うか何らかの影響を受けて神に至ったもので性格は千差万別。 俺はこれに該当するらしい。
オーグ様達は自然から生まれた神だが、信仰から生まれた神に辺境に追いやられ、天地創造を成した後、別惑星から人類が移住。 その際、移住者達に紛れて邪教徒やその信仰から生まれた邪神アシャールが侵入。 その所為で仲間の神々を減らされて滅亡寸前だったという。
其処に偶然にも”迷い人”である俺が現れ、神の力の結晶”神晶”でもって倒し、その力を魂に取り込んで神になったと言う訳だ。
ちなみに移住者達は邪神アシャールが生み出した使徒”魔王”達の幾度もの襲撃により現在の文明、科学水準は俺の世界で言う中世ユーロッパ時代にまで衰退しているそうな。
「しかし、因果なものよのう……。 まさかマシンスミスとは……」
オーグ様は感慨深そうに呟く。
「昨日、お主に話した異世界に渡ろうとして亡くなった神がマシンスミスじゃ。 先代の絡繰りの神は好奇心が強うての。 理力が存在せん世界の絡繰りを見てみたいと言って儂等が止めるのも聞かずに渡ってしまった。 結果、最悪の事態を引き起こしてしもうた……」
オーグ様はその時の事を思い出してか、俯いて落ち込んでしまう。
だが直ぐに過去を振り払うよう頭を振り話を戻す。
「おっと、イカン! 今はお主の話しじゃった! 儂の見立てではお主の能力を補助する道具をお主自身が持っておる筈じゃ」
「能力を補助する道具?」
はて? そんな物、持ってたか?
「うむ。 神晶以外に何らかの絡繰り道具を持っておらぬか?」
う~ん、そう言われてもなあ……。 ――ひょっとしてアレかな?
「もしかして、此れの事ですか?」
俺はカバンの中からタブレット型PCを取り出す。
「おお! 其れだ! それから凄まじい力を感じるぞ!」
タブレットPCはいつの間にか電源が入っており、その画面には”install a system”、”install a driver”、”install the device driver software”、”install antivirus software”、”install a firewall ”、”software installation”、”install software patches”……”complete!!”の英単語の羅列が表示されていた。
一体何なのかワケワカメである。
更にその下には日本語で”電源を切って再起動して下さい”とメッセージがあった。
なので、タブレットPCの電源を一旦切って再起動させる。
オーグ様はタブレットPCを指差して言った。
「神は生まれながらに神器を一つ所持しておる。 人間等が神に至った場合は自分の身近にある相性の良い物が神器となる。 神器は自身の能力を十全に使いこなす為に必要なもの。 儂の場合は此の杖じゃな」
そう言うと何処からともなく杖が一瞬で現れ、その杖を握り締めてオーグ様が俺に見せてくれる。
「お主の場合はお主自身の神としての力と神晶の力、そして此の世を満たす理力が結びついて一つに融合したものが其れじゃな。 いや、此のような神器、儂も初めて見た……。 先代のマシンスミスどころか儂の神器すら軽く超える力を感じるよ」
タブレットPCが再起動してハードディスクにインストールされたプログラムのセットアップが完了した途端、タブレットPCが眩い金色の光を放つ。
「うわっ!? 何だこれ!!」
光が徐々に収まり、光が完全に消失するとタブレットPCの大きさと形が変わっていた。




