登場人物紹介
登場人物が多くなったので、主な人物紹介。
*ヒカル
主人公。癖のある黒髪に黒曜石のような目を持つ元・奴隷の少年。朝起きると必ず寝癖がついている。物静かで大人しそうな見た目に反して好奇心旺盛な性格をしているが、奴隷という立場の経験則から基本的に黙する様になる。しかし、口や態度に出てしまう──ヴァイス曰く「目は口程に物を言う」──為、相手の気分を害したり、興味を持たれてしまうこともある。その結果、現在ルゼノ王城内では注目を集めてしまっている。本人曰く「何故こうなった!?」。
*スカイティア(ティア)
緩やかな癖のある黒髪に青い目を持つルゼノの第三王子。ルゼノで忌避される『黒髪』を持つ故に疎まれ孤立して育ったことで、引っ込み思案で人見知りな性格。隔離された生活の中で完結していたが、ヒカルと出会ったことで第三王子の宮殿の外と繋がるようになる。意外にも好奇心は強く、ヒカルが引くほど強かな面も見せるようになった。母親の顔を知らず、母親という存在への興味も関心も薄かったが、ルゼノ王との話で己の出生やルゼノで忌避される『黒髪』の理由を知ることになる。
*レーウィス
濃い金髪に深青色の目を持つファーレン侯爵家の養子。スカイティアの側近。実父はアーベント伯爵。諸事情から母親の実家であるファーレン侯爵家の養子になった。第一王子ユエルディーネと行動を共にする姿も見られ、謎が多い。
*クラウディア(クラウ)
夕焼けの様な赤髪に深青色の目を持つルゼノの第二王子。『赤髪』故に王位継承権は低く、騎士団に身を置く。身体能力が高く、騎士としての腕前はトップレベルで騎士達には慕われているが、本人に自覚はなかった。後ろ楯である母親とシーザス公爵家とは不仲で自立する気満々だったが、ユエの策略により既に首輪付きとなった公爵家とは一層疎遠になる。過去にはユエに依存し、スカイティアに嫉妬していた時期もあったが、現在の兄弟関係は良好。
*ユエルディーネ(ユエ)
濃い金髪に青目のルゼノの第一王子。王位継承権第一位。物腰柔らかな青年。頭脳明晰で次期王として期待される手腕を持つ。王族らしい冷酷な面を持つが、ブラコンで弟妹達を可愛がる兄らしい一面もある。神出鬼没で、ヒカルに対してスカイティアとクラウディアの仲を取り持つように依頼したり、ライゼルス行きを命じるなど、何かとヒカルを巻き込むことが多い人物。ヒカル曰く「見た目はお伽噺の王子様、中身は為政者の王子様」。
*アルトステラ(ステラ)
淡い金髪に深青色の目を持つルゼノの第一王女。王位継承権はないが、ユエの右腕として手腕を発揮する才色兼備の女傑。王女として生まれたことから母親より冷遇され、その実家であるミストリア公爵家からは王家ではなく公爵家の駒になることを求められていたが、王族としての矜持から王家に盾突く家を撥ね退ける内に〈冷静で聡明な王女〉〈ユエの右腕〉などと呼ばれるようになる。
*シュテルイン
淡い金髪を持つ青年。前髪を左側に流し、片目を隠している。無表情がデフォルト。ミストリア公爵家の庶子で、紺碧の右目と桔梗色の左目を持つ為、幼少の頃から冷遇されて育つ。現在はアルセル侯爵家の養子。ステラの従兄であり、立場は王女の従者であるが、ユエとも繋がっている。
*ヴァイスルナハルト(ヴァイス)
濃い金髪に緑色の目を持つルゼノの第四王子。王位継承権第二位。好奇心旺盛な性格で、感情が表情に出易い。王子として表に出る時は猫を被る為、臣下の間では〈物静かで気怠げな王子〉として有名。ユエ同様兄弟が大好きだが、その立場故に関わることができずに不満だった。ヒカルとの初対面では「僕は君が嫌いだ」と言ってのける程、ヒカルと異母兄達の距離の近さに嫉妬していたが、一緒に誘拐されてからは割と仲良し。
*シュナイザー伯爵
淡い金髪(白金色)に若草色の瞳を持つ初老の紳士。ヴァイスの祖父で後見人に当たる。敬語で話す事がデフォルトで常に淡々としているが、ヴァイスの行動に内心冷や冷やしている苦労人。ヒカルの事を気に掛けている様子。ヒカルの言動に〈黒の予言者〉の気配を感じている…?
*ルゼノ王
淡い金色の髪に青い目を持つ壮年。王子達の父親であり、ルゼノを治める王。異母弟とは確執がある様子。
*ユオルディーラ(ユオ)
淡い金髪に深青色の目を持つ王弟子息の青年。明るい性格で、運動神経が優れている。王弟夫妻である両親が嫌い。〈放蕩息子〉と呼ばれることを肯定し、王家護衛部隊〈影〉に所属している。ユエ達とは仲良しで、対立する気は一切ない。
*〈黒の予言者〉ルイ
黒髪を持つ、スカイティアの伯父。過去にルゼノの災害を予期したことから、〈黒の予言者〉と呼ばれるようになった情報屋。ルゼノ王の友人でユエとステラの教育係を務めた経歴を持つが、依然として謎が多い人物。現在はルゼノに潜伏中だが、行動は謎。
*ヘラーザ
金髪に青い目を持つ、奴隷商館の見目麗しい女主人。レーウィスの母親、元アーベント伯爵夫人。レーウィスの弟を生んだ後、生まれた子の髪色を理由に不貞を疑われ、夫とは離婚した。現在は平民として暮らしている。息子であるレーウィスとは時々会っている様子。奴隷であったヒカルのことを気に掛けていたが、思った以上に王城に馴染んでいて驚いた。〈黒の予言者〉とも既知の仲。




