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隣のやつと絶対友達になってやる!  作者: 君影想


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IFの世界 愛をこめて暴虐を

完全なるヤンデレENDです。苦手な方はご注意を。


「ヨツヅミ。」


 あたしの心の中は静かな怒りに満ちていた。そう、最悪の手段をとろうとしてしまうくらいには。


「……?」

「ヨツヅミ、お前に命令する。今すぐ炎を消せ。そして、今すぐあたしの前から消えろ!!!!」

「……。」


 これで、ミコは動かざるおえなくなるはず。ミコには名前しかない…だから、名前を呼ばれてなにかを命令されると…その命令は絶対のものとなる。


「…プミラ。」


 ミコは静かな声であたしの名前をよんだ。とても、とても凪いだ声で。


「……なんで動かない?」

「…名前による支配のことをいってる?」

「……ああ。」

「…それならもう、なんの意味もないよ。」


 は…?なぜだ?どういうことだ?


「だって、プミラがいったんだもの。あの時、「ヨツヅミには、名前以外なにもないことなんかない。ミコには心も体もあるしあたしという友達もいる。だから、名前いがいなにもないなんていうな。ヨツヅミは名前だけなんかで支配されない。」って。」


 ……あれによって?

 あれが、命令と判断されたのか?


「……ひどいよ、プミラ。君が支配されるなっていったのに、僕を無理やり支配しようとするなんて。」

「…すまない。」


 少し、冷静さを取り戻して自分がとった行動がいかに悪手だったのかようやく気付きはじめた。

 「しまった。」「どうしよう」という言葉ばかりが頭をめぐる。


「…でも、もういいや。そこまでプミラがするつもりなら…。」


 ミコがあたしの腕をがしっと掴んだ。

 そして思いっきり顔をよせ、そのまま無理やりあたしの口に自らの唇を落とした。


「……神よ、どうか***を++させてください。」

「…え、プミラ!!?おい、お前なにを、


 あたしの意識はそこで、ぷつりと途切れた。



  *  *  *  *



「ねぇ、プミラ。」


 …最悪の気分だ。


「どうして無視するの。ねぇ、答えて。」


 ミコの細い指があたしの首に巻き付き、死なない程度にあたしの首をしめつける。死なない程度といっても、本当にギリギリで一歩間違えれば本当に死ぬ気がする。


「…僕、こんなことしたくない。だって、プミラのお腹のなかの子が死んじゃったら困るもの。」


 ミコはあたしのまだ平べったい腹をなでながらうっそりと嗤う。

 …こいつの困るは優しさからなどでは決してない。


「この子はべつにいらないけど、でも、しかたない…。」


 この男は、この子のことを人間だなんて思ってはいない。生まれてすぐに引き離し、あたしを脅すための材料にするつもりだ。逃げたらこの子を殺すぞ、命令に従わなかったらこの子を殺すぞ、と。この男は子供に人生というものをあたえてやるつもりなど、からきしないのだ。


「…でも、やっぱりちょっと……いやだなぁ。」


 …やはりこの男は狂ってる。

 あの日、あの時にあたしが選択を間違えてからミコは完全に変わってしまった。たしかに原因はあたしかもしれない。だが、それにたいする罰といえどもやりすぎなことをこの男はこの数か月の間に何度も行っている。…愛称であるミコというこの呼び方にもだんだん抵抗と憎しみを感じるぐらいにはあまりにも非道な行いをこの男はやってきた。


「…おい。」

「…プミラ!なに?」


 散々なことをしてきたくせに、話しかけると顔を輝かせるこの男が憎い。


「ウィンクルと…ルナはどうした?」


 最後の記憶には、二人は


「うっ……!!!」

「ねぇ、プミラ。何度いったらわかるの。僕を怒らせないでって。」


 しゃべれる程度には緩んでいた首元の手が、再びあたしの首をしめつける。


「なんで…?どうしてなの…?僕のことがそんなに嫌い?」

「…大っ嫌いだよっ!!!…ぐっ!!!!」


 ああ、ヤバイ。今度こそ…本当に死ぬかも。…いや、まだ諦めるわけにはいかない。生きている限り、希望はある。いつか、ここから脱出して…。


「…ねぇ、おしおき…どうする?なにがいい?」


 さも楽し気に聞いてくるこの男がすえ恐ろしい。


「いやだ…あんなのは…もう、いやだ…。」

「…じゃあ、誓って。死んでも君は僕のものだよね?死んでも、君は僕が守るから。ね?いいでしょ?」

「…ああっ!ぐっ!!!」


 男はあたしの首元に自らの口を近づけ、噛み千切らんとばかりにあたしの首にかみついた。

 痛い。痛い。痛い。痛い……!!!


「はぁ…大好き。大好き。愛してる。」

「いやだいやだいやだいやだいやだ…!!!」


 いつか…いつか…いや、この子が産まれるまえに…絶対にこんなところから逃げ出してやる。手首にまきつくこの鎖も、足首に重くのしかかるこの鎖も、犬のように鎖につながれたこの首輪もすべてをひきちぎってここから脱出するのだ。


「…逃げちゃ、だめだよ?」


 絶対に逃げてやる…!

 …そのためだったら、あたしはどんな手段も厭わない。






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