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異世界無双血風録  作者: 大五郎
第9章 シュナ王国編Ⅱ
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小話29 暗闘

闇に生き闇に死す。

クーイアン帝国情報部第三課、通称三課の任務は呪われた大陸―どの王朝も建国から百年程度しか持たないためそう呼ばれる―での諜報と工作活動全般である。

帝国情報部第一課、通称一課が超大陸での帝国外の諜報と工作活動全般。

帝国情報部第二課、通称二課が帝国内での対諜報と対工作活動と情報管理。

という区分になっている。

三課の最近の大きな仕事はトーア王国の魔法鍛冶師ダンが所有する勇者が使っている『飛行ユニット』の設計図を秘密裡に奪取したことであった。

それを元に製作された『飛行ユニット』を帝国の勇者が使いあえなく敗れたことについては三課の責任とはされなかった。

帝国情報部とは別組織の皇帝直属の調査室の分析により勇者としての能力差が大き過ぎたため勝負にならなかったと判断されたためであった。

その三課に現在最優先命令が下され総力を上げて任務に取り組んでいた。

シュナ王国沖で帝国艦隊五百隻を壊滅させた謎の兵器の秘密を探り可能であれば奪取せよとの命令である。

現在シュナ王城内に滞在している勇者がシュナ沖海戦から帰還した時それらしいものは確認されておらず何処かに隠されていると考えられていた。

翼竜(ワイバーン)事件の際飛行ユニットを装着した勇者らしき物体が僅かな時間で大陸を横断したことが分かっており短時間でおよそ何処にでも隠すことが可能なため直接の捜索自体は見送られた。

そして勇者か大魔導師シオンから情報を得るべく暗躍していた。

しかしシュナ王城内へ出入りする近衛騎士や侍従、召使い等の身元確認は非常に厳しく手の者を入り込ませる余地もなく夜間は出入り口が完全閉鎖されて衛兵が常時守っておりいまだに未だに侵入することすら出来ていなかった。

余りの成果の上がらなさに彼らは一つの決断をした。

完全な秘密工作は諦め多少露呈するのは覚悟の上で強行潜入を決行することにしたのだ。


夜陰に紛れ幾つかの影が王族専用の抜け道からシュナ王城内に侵入していた。

三課の諜報員五名である。

幸い夜間には灯りも消されており近衛騎士による巡回もないため一旦王城内に侵入したら後は勇者や大魔導師の眠る貴賓室まで一気に辿りつけるはずだった。

ただし勇者達を制圧するのは危険な賭けでもあった。

彼らは城内を進んでいきやがて客室の区画に到達した。

しかしその区画に足を踏み入れた途端男達は相次いで倒れていった。

只一人の女性諜報員を残して。

そして突然の予想外の事態に混乱していた女性諜報員にいきなり毛布が被せられ手際よく縛り上げられ簀巻きにされて放置された。


翌朝近衛騎士が朝の巡回を開始すると目から血を流して死んでいる男達と簀巻きにされ自害している女性の遺体が発見された。

身元を示すものもまったくなく何処かの国の諜報員とみられた。

彼らが侵入したと思しい王族専用の抜け穴が探され穴が塞がれた。

一つ謎が残ったのは勇者も大魔導師も否定したため誰が諜報員達を始末したのか分からなかったことである。

これは後にシュナ王城の怪と噂が広がっていき夜間一人で王城内をうろつく者はいなくなったそうである。

これによりレイリア王女の夜間の奇襲はなくなりました。

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