小話28 メイド聖戦
今回は短いです。
「フフフッ、よく来た、ブロンズメイド服の見習い達よ!」
メイド公国直営メイド喫茶一号店の支配人、ゴールドメイド服を着たイチが言った。
「貴様達はここでメイド力を鍛えシルバーメイド服を着るに相応しい正メイドになる修行をすることになる。そしていつか私を超えこのゴールドメイド服を継ぐに相応しい幹部メイドになるのだ」
「「「イエッサー!」」」
ブロンズメイド達の声が開店前の店内に響いた。
「違う!我々メイドの返答は常に『承りました、御主人様』だ!やり直し!」
「「「承りました、御主人様!」」」
かくして彼女達のゴールドメイド服を手に入れるための長く苦しい戦いが始まった。
「ワハハハッ、貴様らブロンズメイドの力は我らシルバーメイドの足元にも及ばん。見よ!」
正メイドのツバァイが巧の技を見せる。
「美味しくな~れ♪美味しくな~れ♪」
オムライスの上にケチャップでメイド道と達筆な文字が描かれる。
「さあ、やってみろ」
今日もブロンズメイド達の過酷な試練は続く。
中略
そして長く苦しい戦いの果てに極僅かな者がゴールドメイドに辿りついた。
しかし彼女達の戦いはそれで終わりではなかった。
各国要人の御側仕えに与えられる究極無敵のドラゴンスケイルメイド服が彼女達の前に立ち塞がったのだ。
立て!負けるな!メイド戦士達よ!
「・・・という訳で巨竜の龍鱗を使った究極のドラゴンスケイルメイド服を作ってほしいんだ。幸い巨竜の龍鱗は大量にあるし」
俺はシオンに頼む。
「ユウキ、本気か。確かに今は大量にあるがこの世界に二つとないかもしれない素材だぞ。それでメイド服を作るなんて・・・」
「駄目かな。軍事利用よりはよっぽどマシな使い方だと思うが」
「・・・いや、面白い。是非やろう、直ぐやろう♪」
そして今日も悪乗りした大魔導師シオンによって希少素材を使った世にも珍しいマジックアイテムが作製されていくのであった。
メイド公国直営メイド喫茶は二十四号店まで設置予定です。
マジックアイテム
<ドラゴンスケイルメイド服>
効果:物理・魔法無効
使用目的:御主人様への奉仕全般(暗殺諜報などの非合法活動も含む)
特殊効果:特殊な性癖の人間の無力化魅了籠絡
※巨竜の龍鱗より伝説の大魔導師シオンによって作製された究極のメイド服。現存するあらゆる伝説の防具を凌ぐ「救世の勇者の鎧」と同等の防御力を誇る。メイド公国所有の非売品。




