表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界無双血風録  作者: 大五郎
第9章 シュナ王国編Ⅱ
52/119

小話26 忍び寄る黒い影

主人公最大の危機!

シュナ王城。

金満家で知られるシュナ王家ではあるが普段の生活は驚くほど質素である。

堅牢な王城の出入り可能な外周部には衛兵を配し万全の警備体制を敷いている。

しかし城内では高価な魔道具の照明が惜しげもなく全ての通路や室内に設置されているのに夜間は全消灯し近衛兵すら巡回していない。

出入りの警備に万全を尽くしているので魔導石の魔力や高給な近衛兵の夜勤手当を節約するためである。

又食事なども他国の賓客と会食する場合を除いてはほぼ庶民と同じものを食している。

もっとも富栄えるシュナ王国においては庶民であってもそれなりの食事をしているが。

やはり外交努力によって軍事費を最小に抑え戦火を避け続けていることが大きいのだろう。

普段着なども同様で流石に庶民よりはマシだが下級貴族の普段着にも劣る粗末なものを着用していた。

もちろん外面は完璧で他国の使者や王族が滞在している時はその区画の魔道具の照明を燦々と点けている。

会食時にも山海の珍味をふんだんに使った豪勢な宮廷料理を出し服装も豪奢なものに金銀宝石の煌びやかなアクセサリーを着け捲って豪華に着飾っている。

もっとも現在シュナ王城に滞在している客達はそんなことにまったく気を留めないので食事やお茶やお茶菓子以外は豪華な貴賓室を宛がうだけで普段通りにしていた。

その夜なお暗い廊下を一人の人影が密やかに進んでいた。

と言っても一歩踏み出す度にその見事な胸の双丘が弾むため見た目はそうではなかったが。

レイリア王女であった。

彼女は薄絹のネグリジェを纏っただけの姿であり出るとこは出て締まるとこは締まった見事なプロポーションが透けて見えていた。

普通の男ならその姿を見ただけでくらくらしてしまうことだろう。

やがてレイリア王女は勇気の部屋の前に辿り着くとゆっくりとドアのノブを回した。

事前の情報通り鍵は掛かっていない。

物音一つ立てずに部屋に侵入した。

「動かないでください」

いきなりその喉元にナイフが突きつけられ少女の声がした

「無礼ですよ。王族に刃物を向けるとは」

レイリア王女は顔色一つ変えずに返す。

「夜間部屋の主に断わりもなく入って来られる方には例え王族であっても手荒く応対させて頂きます。御主人様をお守りするのも私達の役目ですから」

見るともう一人の少女が静かに佇みドアの様子を伺っていた。

こちらが陽動の可能性を考慮して新手を警戒しているのだ。

点灯(ライト)

勇気の声で照明魔道具の汎用命令語(コマンドワード)が発せられた。

明るい光が室内を照らす。

魔道具の中でも汎用命令語(コマンドワード)で動くものは特に高価であるがシュナ王城では王族の部屋と客室全てに使われている。

もっとも王族の部屋については普段は普通の照明を使っているので魔導石が取り換えられたことはない。

貴賓室の寝室にはネグリジェ姿のレイリア王女と双子メイドが立っており一人が王女の喉元にナイフを突きつけていた。

勇気は既にベッドから起き上がってその様子を見ている。

双子メイドに透け透けネグリジェ姿の美少女三人。

いずれも手出し可能で4Pも夢ではない。

しかし勇気はグッと男の本能を押さえ付ける。

先日のバカもこうしたハニートラップに引っ掛かってクーイアン帝国に便利に使われていたのだろう。

まあ目の保養はさせてもらうが。

「で?レイリア王女、なんの用かな」

そのミサイルの弾頭のような見事な双丘をガン見しながら聞く。

ついでに双子メイドにはハンドサインで後ろに控えるように伝えた。

「先日のクーイアン帝国の侵攻を防いで頂いたお礼をしに参りましたの」

拘束を解かれたレイリア王女は恥ずかし気もなく胸を張って答える。

巨大な胸の小さなぽっちまではっきり透けて見える。

下ももちろん履いていない。

眼福であった。

「礼に来るには些か遅すぎる時間だな」

しかし口は冷淡に言葉を紡ぐ。

「あら、こんな時間だからこそ出来るお礼もあるでしょう」

年齢に似合わぬ妖艶な微笑みを浮かべながら一歩近づく。

「そういう礼はお断りしている」

心の中では男の本能が荒れ狂っているがコブラツイストを掛け抑え込む。

「でもあのお美しいラード女王様が身体は既にユウキ様のものになっていると仰っていたではありませんか。ならば私にもチャンスをお与えくださいませんか?きっと満足して頂けると思いますわよ」

更にもう一歩近づいて微かな香水の匂いが女を強く意識させる。

男の本能が力押しで理性を振りほどこうとするが卍固めに切り替えて凌ぐ。

「そういうのは間に合っている」

「あら、今夜の御相手はこの二人なのですか?ならば一緒に御賞味して頂いても構いませんわよ?」

触れんばかりに距離は詰められ艶めかしい唇から零れる言葉が頭を痺れさせる。

理性が弾かれるように振りほどかれロープに叩きつけられ戻ってきたところにドロップキックを喰らう。

いかん、このままでは双子メイドまで巻き込まれる。

「ふ、二人共、部屋を・・・」

勇気は最後の理性を振り絞って双子メイドに退避命令を出そうとした。

「フーン、私を差し置いておいて面白い話しをしているじゃないか」

ドアが開かれておりそこにシオンが立っていた。

遅れてコンコンとドアを叩く。

「あら、シオン様」

レイリア王女は振り向き微笑みながら会釈をする。

「なんならシオン様もご一緒に如何ですか?」

「ウーン、それも面白そうではあるのだけどね」

平然と引き込もうとするレイリア王女に近づいていく。

「今回の最大の功労者は氷のハリボテに長時間待機させられたり魔力を限界まで使って敵艦隊の八割を沈めた私だと思うんだ」

そしてレイリア王女の首に腕を回しガシッと抱き寄せた。

「あッ!?」

思わぬシオンの行動にレイリア王女は抵抗出来なかった。

「という訳でお礼をもらうのは私ということでいいよね♪」

そしてレイリア王女をズルズルと引き摺っていく。

「エッ!?ちょっとお待ちになって・・・、女同士だけなど・・・」

そのまま二人は部屋を出ていった。

「「それでは御主人様、今夜も起こしてしまいましたのでこれにて失礼します」」

「ああ、明日も頼む。それと今後は女性の侵入者があった場合は有無も言わさず簀巻きにして部屋の外に放り出しておいてくれ」

「「分かりました」」

双子メイドも部屋を出ていった。

最大の危機を乗り越えた勇気は惜しかったような惜しくなかったようなモヤモヤした気持ちを抱えながらも力尽き眠りについた。

その後レイリア王女がどうなったか勇気は知らない。

大魔導師S「この後スタッフが美味しく頂きました」

腹黒エロ王女R「クスン」





次回「第13.3章 小話:旅路」の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ