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キドアイラク  作者: 虚虎 冬
黄色の世界
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19/26

女の子は泉を見つけて

 心も足取りも跳ねながら、

 女の子は道を進みます。

 しばらく進んでふと見ると、

 小さな泉がありました。

 水は透き通っていて、

 光を底まで通します。

 覗きこんでいると、

 ふいに声をかけられました。

「どしたの、おねえちゃん?」

 女の子の隣に、

 薄茶色の毛並みの、

 小さな犬が座っています。

 「おねえちゃん」と、

 呼ばれるのは初めてです。

 くすぐったい気持ちになりながら、

 女の子は答えます。

「きれいだなって思って」

 すると、犬の目が

 きらりと輝きました。

「そうおもう?

 でもこのいずみは、

 やさしくって、

 おっそろしいんだよ」

「恐ろしい? なんで?」

「……そう、リスがいってたんだよ。

 よくしらない!」

「リス?」

「そう!

 なんかきむずかしくって、

 なにいってるかわかんないの!」

「……よーくも言ってくれたね?

 ちびすけ。」

 当のリスが2人の後ろに居ました。

 きゃーっと叫んで、

 犬が女の子の陰に隠れます。

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