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キドアイラク  作者: 虚虎 冬
緑色の世界
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17/26

狐と再会して

「ああ!良かった良かった!」

 狐は女の子の背中をバンバンと叩きます。

「い、いたい……」

 女の子はうめきますが、

 狐は意に介しません。

「いいか?

 楽しい事とか、嬉しい事とか、

 たくさん一緒に経験して、

 そういう人がひどい目にあったから、

 お前は怒りを感じたんだろ?」

 女の人について、

 言っているのが分かりました。

「……うん」

「全く関係が無い人だったら、

 ひどい目にあっても怒らないだろ?」

「……悲しいかも」

「まあそうだが。

 家族が傷つけられた時ほど、

 怒ることはないだろ?」

 黙って頷きました。

「怒ったり憎んだりする時は、

 なんか理由があんだろ。

 お前の言う『女』は、

 なんでお前たちを憎んだんだろうな?」

 女の子は黙って首を、

 横にゆっくり振りました。

「……まあ、分かんねえだろ?」

 小鳥が口を挟みました。

「そろそろ、次へ♪」

「そんだな!」

 狐と小鳥は、口をそろえて

 女の子に言いました。

「まだ、知らなきゃなんねえ!」

「まだ、知らなきゃね♪」

 そうして2匹は、小さな背中を、

 そっと押すのでした。

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