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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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駐車場で

こんにちは、山内花林です。


これは、あるスーパーの駐車場で待っていた時に起きた事です


車の後ろの窓ガラスは、黒いシールで覆われています


それは、強い日差しを遮るだけでなく、遠目にはガラス越しに覗けなくなっています


車の中を覗こうとすれば、窓ガラスに顔を近づけなければ中は見えません


遊びに出かけた帰り道、私はすごく眠気を感じていました。遊び疲れていたのでしょう


うつらうつらしていると、母が


「ちょっとそこのスーパーで飲み物を買ってくるわね。一緒に行く?」


と聞いてきたのですが、私は眠かったので


「車の中で待ってる」


と返事しました。父も自分の好きな物を見たいと言ったので、両親ともにスーパーへ入っていきました


車内が暑くなる時期でもなかったので、車のエンジンは切ってあり、ロックもしてあります


私は、こっくりこっくりと今にも寝そうなときに、ふと影がさしました


見ると、知らないおじさんが車の中を覗いています


外から見えにくいのか、私には気が付いていないようでした


ガチャン


前の座席のドアが引かれました。しかし、ロックしてあるため当然開きません


「チッ」


おじさんは舌打ちをして離れていきました


もしかして車上荒らし……? 私は何もされなくてホッとしました


バンッ


後ろを振り向くと、後ろのガラスに顔を付けたさっきのおじさんが見えました


そして、目が合いました


「きゃあぁぁ!」


私が叫ぶと、中に私が居た事に初めて気が付いたのか、慌てて去っていきました


両親が戻った時、その話をしたところ、警察が呼ばれることになりました


スーパーの駐車場には防犯カメラが設置されていたらしく、すぐに調べてくれることになりました


しかし、私達の車は、ちょうど死角になっていたのか、残念ながら犯人らしき人物は分かりませんでした


車の後ろのガラスには、くっきりと脂の跡が残っていました



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