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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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事故車

「ここに2台の車がある」


「……なんで2台も車を買ってるんだよ、一人暮らしの癖に」


「まあ、最後まで話を聞け。この2台とも事故車で、死亡事故を起こしていたため格安だったんだ。さらにいうなら、買ったやつがことごとく事故に遭っている」


「だめじゃねーか! んな危険なもの買ってくるなよ」


「だから慌てるなって。この2台、事故の起こし方が違うんだ。このスポーツカータイプの車は、アクセル全開になるらしいし、こっちのセダンタイプの車は急ブレーキを踏んで追突事故を起こすらしい」


「それがどうしたんだ? 結局事故る事にはかわりねーじゃん」


「俺は考えた。幽霊が居ると仮定して、それはどこに憑くのか? 俺はなんとなくスポーツカーのアクセルをセダンのアクセルと入れ替えてみたんだ」


「……で?」


「するとどうだ、セダンのアクセルが踏みっぱなしになるが同時にブレーキも踏みっぱなしになるではないか。これで、スポーツカーのアクセルがベタ踏みになることは無いはずだ! じゃあな、俺はちょっとドライブに行ってくるわ」


友達はそう言ってスポーツカーでドライブをしに行った。しかし、結果的には友人は事故を起こした


電信柱にぶつかる単独事故だったらしい。幸い、本人は怪我をしたものの死んではいない


「どうしたんだ? 結局幽霊が戻ってきたとかか?」


「違う。ブレーキが利かなかったんだ……幽霊は2匹いた。ただそれだけのことだ」


……その後、友人はアクセルとブレーキを入れ替え、セダンに乗っている

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